香港総領事館、日本査証申請センター開設 ワーキングホリデー希望者増背景に

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 在香港日本国総領事館は12月9日、日本へのビザ発行業務を行う「Japan Visa Application Centre(日本査証申請センター)」を北角(Unit 3, 16/F, 148 Electric Road, North Point, Hong Kong)に開設した。運営はVFS Global社が行う。

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 これは、訪日査証申請件数が急増していることを背景に、査証申請者に対するサービス向上のため、査証申請受け付けと交付を同センターで行うことにしたもの。これにより、同総領事館での査証窓口での申請受け付けは原則として終了した。ただし8日までに受け付けた申請は、引き続き同総領事館で査証を交付する。

 JNTO訪日外客統計によると11月6日現在、訪日者数は1~10月の累計で149万7100人、前年同期比21.1%増を記録している。45カ月連続での同月過去最多記録を更新中で、3月に岡山、7月に高松、9月に米子にも就航するなど、大都市だけでなく日本各地に、より分散する傾向を後押しする。

 香港特別行政区旅券および英国海外市民(BNO)旅券を所持する人(香港居住権所持者)に限り、ビザ免除措置により、観光、商用、親族・知人訪問などの目的で短期間(90日以内)であれば、ビザ申請は必要ない。ただし、香港居住権所有者の中国本土の人は申請が必要で、香港で交付を受けることができる。これまではネットで予約ができず8時30分に整理券をもらう必要があったが、発給数も限られており早朝からビルの踊り場には長蛇の列ができていたため、喜ぶ声は多い。併せて予約ホームページも開設されたことでスムーズにビザ申請ができるようになった。

 同総領事館における査証発給数は2013年には1万3609件、 2014年には1万6959件(前年比24.6%増)、2015年には2万4345件(前年比45.6%増)と大幅に増加している。10月には日港ワーキングホリデー制度の年間査証発給枠をこれまで の250人から、日本・香港双方1500人へ大幅に拡大し、留学希望者も増えている。日本への査証の申請は、前後期別では、日港ワーキングホリデー制度発足以来、過去最高の申請数となり、前期・後期を合わせると申請数は917件だった。4月の前期と10月の後期の1年に2回(本年の査証発給枠は前期125件、後期750件)に分けて受け付けた。後期は510人から申請があったという。

 申請受け付け=8時30分~15時(月曜~金曜、公休日以外)。交付業務=8時30分~16時45分(同)。

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