香港経済新聞の2016年年間ランキング1位は、「ボーイング747が一日限りの記念飛行 ビクトリアハーバーなど低空飛行で」の記事だった。ランキングは、今年1月1日から12月19日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。
現在の香港国際空港が1998年に開港する以前は世界一の離着陸難易度の高さを誇るともいわれた旧啓徳空港(Kai Tak Airport)を使用してきた香港。B747は1979年の初飛行から、最後の商用飛行となる2016年10月1日の香港発羽田空港行きCX743便まで37年間、現役を続けてきた。この日の最終飛行では、以前をほうふつとさせる航路を東側に取り、「香港アプローチ/カーブ」を通るコースも想定されていたため、多くの人が鑑賞スポットで待機。しかし、強い風が吹くなど恵まれた天候の中での最終飛行にはならず、当時と異なり高層ビルも更に増えたことから観賞できる場所も限られた。
上位10位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. ボーイング747が一日限りの記念飛行 ビクトリアハーバーなど低空飛行で(10/8)
2. 香港「スターフェリー」に新路線 2億円をかけ観光船に改修、木のベンチからソファに(11/19)
3. 香港のろう人形館に「草間彌生さん」登場 海外初、常設エリアも(11/14)
4. 香港、最低気温3.1度で観測史上3番目の寒さ 幼稚園、小学校は全面的に休み(1/25)
5. 地上波ATV本日停波へ 新局Viu TVは4月6日に開局(3/4)
6. 香港ディズニー、1,560億円規模の大拡張 東京ディズニー超え、アナ雪などのアトラクションも (11/23)
7. 香港のドラゴン航空が「キャセイドラゴン航空」に ロゴは「赤いキャセイ」に (2/2)
8. 香港のペニンシュラにティファニーブルー アフタヌーンティーでコラボ(6/14)
9. 香港政府、2017年の祝日を発表 旧正月は1月末、訪日桜鑑賞は東北地方に (6/9)
10. 「anan」香港特集号 佐々木希さんと同じポーズを決める謎の男、香港で夢かなえる (9/22)
デモ関連の記事が多かった2014年、日系企業の記事が多くランクインした2015年と比較して、香港の航空会社やホテル、テレビ局、そしてエンターテインメント施設など新旧入れ替わる内容に注目が集まっている。
政治的、社会的に安定しているとは言い難い昨今の香港で、それでも必死に努力する人、新しく生まれるアイデア、人を幸せにする数々のイベント、そして日本企業の営みにも引き続き焦点を当て、ニュースとして発信していきたい。