「Meat Bar」つまり「肉のバー」をテーマにしたレストラン「MEATS」が10月24日、香港のSOHOにオープンした(G/F., 28-30 Staunton Street, Soho, Central, Hong Kong TEL 2711 1812)。
同店は「Tokyolima」、イタリアンの「Pirata」、スペインの「The Optimist」などを手掛けるPirata集団が経営。同集団は各レストランのコンセプトを実現するために、世界各地から食材を集め「一流の料理人」を招聘 (しょうへい)しているという。
店舗面積は約2000平方フィートで席数は78席。店内のデザインは、オーストラリア、ブリスベンのサマンサ(Samantha Eades)さん。壁の上部は、あえて塗装をせずコンクリートをむき出しに残した部分と、ニワトリの絵をコンクリートに直接描いたもの、鏡を付けて店内を広く見せるなど工夫を凝らしたデザインを施す。椅子とテーブルは木を使うことで温もりがあるようにした。ライトは黄色を採用し、少し暗めにすることで高級感を出しているという。
焼く、蒸す、燻(いぶ)るなどいろいろな調理方法があり、肉の切り方によっても大きく変わる。同店のPaddy McDermottエグゼクティブシェフは「肉の料理方法を常に研究してきた。「種類でも変わるし、部位でも変わる。科学的な知識もある方だと思っているので、それらを駆使しておいしい料理を提供していきたい」と自信を見せる。肉料理を実現するために、特注の炉端焼き設備と肉を回転させながら焼くため機械「ロティサリー」を導入した。ロティサリーは4層で構成された調理機で、串刺しにしたり、ぶら下げたりするなど、肉の種類、大きさ、メニューなどによって柔軟に対応できるという。
料理はまろやかに仕上げた鳥のレバーのパテを、少しだけ焦がしたバターパンにつけて食べるシンプルな料理「Chicken Liver Pate」(140香港ドル)のほか、牛タンメニュー「Ox Tongue」(2枚75香港ドル)は、レモングラスやショウガ、しょうゆなどが入った特製ソースに12時間漬けこんでからグリルして提供する。
シグネチャーメニューは鶏肉料理「Rotisserie Chicken」(180香港ドル)で、一晩かけて鶏肉を焼いたチキンだ。時間をかけてじっくり焼いているため、外はパリパリで、中は柔らかな食感に仕上げている。牛肉メニューの一つ「Beef Cheek」(210香港ドル)は牛のほほ肉を赤ワインのソースで味付け、サイドにはマッシュルームが付く。
ドリンクも、赤ワイン6種類、白ワイン4種類、ロゼ1種類(60~450香港ドル)を用意。フランス、スペイン、オーストラリア、アメリカ、アルゼンチンなど原産国も多彩で各料理に合うものを用意した。香港では珍しくサービスチャージを取らず、「チップは全てスタッフに渡してください」とメニューに記している。
営業時間は、レストラン=17時30分~23時30分、バー=17時~24時。オープンから最初の1カ月は月曜定休だが2カ月目以降は月曜も営業する予定。