香港コンベンション&エキシビションセンターで7月19日、夏の本の祭典「香港書展(Hong Kong Book Fair)」が始まった。今年で24回目を数え、世界30カ国から560の出展社が参加。規模は過去最大となる。
香港の出版社や書店、香港と同じ繁体字を使う書籍を扱う台湾からの参加も多くあり、昨今の中国政府に反対する勢力による著書なども並んでいるのが今年の傾向。また、今年はブルース・リー没後40年にあたる年であることから関連書なども多く発表されている。
会場では、旅行・教育関連のテキストなどすぐに使う予定がありそうなもの、アート関連本や画集、写真集など通常では高額のものを扱うブースが人気を集めている。ほぼ全ブースで、1冊なら25%~30%引に、まとめて5冊買えば40%引にするなど、割引価格を設定。割引率が非常に高いことが、香港市民が同展に足を運ぶ主な理由になっているという。
作家が、同展開催のタイミングに合わせて新刊を発売することも多く、新刊発表会をはじめとしたイベントも随時開かれる。今年は電子書籍やEラーニングの教材の紹介もあり、会場では160の電子書籍が無料でダウンロードできる。
3階の会場では子ども向けの絵本をはじめ、ディズニーやLEGOをはじめとした教育関連のアイテムなども割引で販売していることから、子どもの姿も多い。会場を訪れていたキャサリンさんは両手に子ども向けの絵本やおもちゃを抱え、「英語の本などがこれだけ集まっているところはないので、まとめて買う。3,000ドル(日本円=約3万8,700円)くらい考えている」と話していた。
入場料は、大人=25ドル、子ども=10ドル(3才以下は無料)。開催時間は10時~22時(最終日は9時~17時)。期間中の来場者は90万人以上を見込む。今月23日まで。