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岩井俊二さん率いる音楽集団「ヘクとパスカル」が香港に 香港初公演開催へ

香港での初公演が決まった岩井俊二監督率いる「ヘクとパスカル」

香港での初公演が決まった岩井俊二監督率いる「ヘクとパスカル」

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 映画監督・岩井俊二さん率いる音楽集団「ヘクとパスカル」が5月19日、九龍灣國際展貿中心内「MUSIC ZONE@EMAX」で香港初公演を行う。

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 「ヘクとパスカル」は、岩井さんのほか、俳優・シンガー・ソングライターの椎名琴音さん、作編曲家・ピアニストの桑原まこさんの3人で2013年に結成し、2015年3月にファーストミニアルバム「ぼくら」をリリース。その後、バイオリニストの荒井桃子さん、チェリストの林田順平さん、ギタリストのヨースケ@HOMEさんをメンバーに迎え、6人編成でライブを中心に活動してきた。

 同バンドは結成前の2011年、上海、北京の中国2都市でのコンサート実績を持ち、2016年7月には中国5大都市ツアー(北京・成都・上海・西安・広州)で 4600人を動員している。これは「岩井さんの映画サウンドトラックでオーケストラによるコンサートを開きたい」という中国側からの依頼から実現したもので、岩井監督が手掛けてきた数多くの作品の中からの選曲もあった。「ウヲアイニ」の時、スクリーン上に「我愛●」が映し出されると会場には歓声が沸いたという。香港市場については、上海と北京で行われた「岩井俊二音楽祭」の後、香港も検討したもののスケジュール調整ができなかったこともあったが、今回は台湾公演も含めてアジアツアーが実現することとなった。

 岩井監督は現在、初監督の中国映画「之華」のメガホンを取っている。陳可辛(ピーター・チャン)さんがプロデューサーを務める同作品は「ラブレター」を思わせるセンチメンタルなラブストーリーで、中国を代表する女優の周迅(ジョウ・シュン)さんも出演する初の中国映画として期待されている。

 1月24日に最新作ファーストフルアルバム「キシカンミシカン(既視感未視感)」を初のバンド編成としてリリースした。これもアジアを意識したもので、それぞれのメンバーがクリエーター、ミュージシャンとしてもスキルを持ち、日本発信でアジアマーケットへの本格的進出を狙う。

 今回のライブは、このアルバムをひっさげて行うもので、大阪公演、東京公演に次ぐ香港公演は20時スタート。チケットは780香港ドル。プレイガイド「購票通CITYLINE」をはじめ、香港内の通利琴行でも取り扱う。

●=にんべんに尓

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