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香港の熊本発信拠点「櫓杏」が1周年 新企画第一弾は球磨地方をテーマに

香港の熊本発信拠点「櫓杏」が1周年 新企画第一弾は球磨地方をテーマに

香港で「櫓杏(ろあん)」開業1周年を祝し、鏡開きに参加した香港と熊本の関係者

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 香港で熊本食材を使い、熊本県のPR拠点にもなっている「櫓杏(ろあん)」が5月3日で1周年を迎え、田嶋徹熊本県副知事、松岡隼人人吉市長も来港し、香港と熊本の政財界を中心に50団体、80人が参加して1周年記念式典を行った。

球磨焼酎フェアでは球磨地域の焼酎蔵すべての焼酎を楽しむことができる

 同店は、肥後銀行が鹿児島銀行と組成した「肥後・鹿児島地域活性化ファンド」が県産物販売と香港インバウンド獲得の起点を目指し、現地法人のレストラン運営会社C&Higo Dining社に出資、出店したもので、肥後銀行の「地方創生」プロジェクトの一つ。

 セレモニーで、甲斐隆博肥後銀行頭取は「この店の利用者の8割は地元香港の方。農水産業と観光を活性化させる具体的な地方創生の取り組み」と同店の意義を話した。同店は現在、熊本県内90の業者から120品目の農産物を扱い、香港向けの熊本産品の輸出は前年度比で約1割伸びたという。過疎化が続く限界集落がいかにすれば元気づくかを考える中での海外に向けての一つが香港でレストランという形になって生まれ1年、課題もあるなか新しい取り組みも発表された。

 これまでも熊本県産品を使ったメニューが中心だったが、今後はより一層、熊本色、特に熊本の中でも季節ごとに「天草」「阿蘇」などエリアをテーマにメニュー展開を図る「地方発信プロジェクト」をスタートする。第1弾は「人吉」の球磨をテーマに展開し、同エリアの料理や焼酎を紹介する。現在人吉市では外国人宿泊者の約4割を香港人が占めているというが、今回のフェアでは球磨地方に28ある全ての焼酎蔵の球磨焼酎をそろえた。球磨焼酎は古くから貴重とされていた米を焼酎造りに使う焼酎というだけでなく、たるに寝かせた洋酒のような風味のものから、日本酒のようなテイストのものまで味のユニークさがあることも特徴。酒が得意でない人に向けては、晩白柚(ばんぺいゆ)などの地元の果汁とあわせた飲み方なども提案する。

 メニューは3種類の懐石コースとアラカルトメニューで構成するが、従来のメニューを全て刷新し、からしれんこん、山うにとうふ、地鶏の「天草大王」、熊本の刺し身など、ぞれぞれの熊本産品のメニューに相性の良い焼酎を一緒に紹介するレイアウトも組んだ。

 肥後銀行執行役員地域振興部長の荒川浩二さんは、熊本の売りに「鮮魚」を挙げる。「天草では朝取れた鮮度が高い青物の魚を昼までしか提供しないレストランもある」と話し、「このレストランで食体験をした人が実際熊本に来て、さらに熊本でしかできない体験をしてほしい」と話す。

 震災以降運航が停止してしまった香港-熊本の直行便は現在定期チャーター便として香港エクスプレスで復活しているが、今月20日に同社の定期便になることも決定している。

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