中環で手打ちパスタを提供する「The Spoon」が6月8日、既存店からほど近い嘉咸街にフォカッチャを主役に据えた新業態「The Spoon Focaccia」(Shop 1, G/F, Kar Ho Building, 35-39 Graham Street)をオープンした。
The Spoonは、オープンキッチンを備えたカジュアルなイタリアンとして知られ、手打ちパスタを中心としたメニューで人気を集めてきた。新店舗ではフォカッチャに焦点を当て、「Baking Bistro(ベーキング・ビストロ)」をコンセプトに掲げる。ベーカリーと終日営業のレストランの要素を組み合わせ、朝食からディナーまで利用できる店として営業する。
店舗デザインは1号店の特徴を継承し、店舗の中心にシェフズカウンターを設け、調理の様子を間近で見ながら、食事中にシェフとの交流も生まれやすいレイアウトにした。大胆な赤色を基調としたインテリアを採用し、ブランドとしての視覚的な個性を強め、活気ある居心地の良い空間に仕上げた。
メニュー開発を手がける共同創業者兼シェフのDylanさんはマレーシア出身。イタリア料理をベースにしながら、自身のルーツや東南アジアの味覚から着想を得た料理を提供する。従来は付け合わせやベーカリー商品の一つとして認識されることが多いフォカッチャを、食体験の中心に据えることを目指したという。
同店のフォカッチャは、一般的なフォカッチャよりも軽い食感を実現するため、現代的な製パン技術を取り入れた。高加水・低油脂のレシピを採用し、長時間発酵を行うことで、外側は香ばしく、中は空気を含んだ柔らかい食感に仕上げた。
看板メニューは、ハニーバターを塗ったドーム型フォカッチャにリコッタクリームを詰め、グアンチャーレを添えた「Honey Butter Focaccia Dome with Guanciale and Ricotta Cream」(72香港ドル)。このほか、サラミとマスカルポーネ、トマトブラウンバターソースを組み合わせた「Pan-Seared Salami Focaccia」(96香港ドル)、ポルケッタを挟んだ「Roasted Porchetta Focaccia」(176香港ドル)、香港式フレンチトーストをフォカッチャで再解釈した「Hong Kong-Style French Toast Focaccia」(76香港ドル)などを用意する。
朝食からディナーまで利用できるビストロとして、フォカッチャ以外のメニューも充実させる。シーフードの盛り合わせ「Classic Cold Seafood Plate」(228香港ドル)、低温調理後に焼き上げる鶏胸肉料理「Pan-Seared Parmesan Dry-Aged Chicken Breast」、サンバルソースを添えた「Pan-Seared Seasonal Fish with Sambal Sauce」(以上176香港ドル)など、イタリア料理と東南アジアの味覚を融合させた料理を提供する。
共同創業者のCarmenさんは「特別な日にだけ利用する店ではなく、日常的に何度も足を運んでもらえるレストランを目指している。新店舗も地域の人々が気軽に集まれる場所になれれば」と話す。
営業時間は9時30分~22時。