香港の銅鑼湾そごう(崇光百貨)地下2階催事スペースでは8月7日、京都のお菓子やお茶、京小物などを扱う香港初の京都物産展「京都千年風味Kyoto Fair」が始まった。
同展は京都府が主導するプロジェクトで、府内24社の計200アイテム以上を香港で紹介する。京都府はこれまで中国本土でのプロモーション実施の経験はあるが、香港は初。銅鑼湾そごうは多くの中国本土の観光客が買い物をする中心地としても位置付けられるが、地下2階の食品売り場は地元の香港人もよく利用するスーパーの一つだ。
催事場は祇園祭の音を流し、独特の雰囲気を演出。お茶、漬物、お菓子などを試食しながら、買い物ができるようにしている。八つ橋の老舗「聖護院」は粒あん入りのオーソドックスな生八つ橋(10個入り60香港ドル)をはじめ、チョコレート入り(10個入り70香港ドル)などの商品を並べる。
売れ行きがいいものの一つが「甘納豆」(55香港ドル)。当初は想定していなかったが香港女性が「甘すぎず食べやすい」と購入していくという。雑貨では数珠や扇子の売れ行きが良く、数珠などは追加発注をかけた。タイガーズアイの数珠などは2,950香港ドル~3,600香港ドル程度の高価なものを並べる。柿渋染めや藍染めなどの染め物で作られた京扇子も680香港ドル~1520香港ドルで販売しており好調の様子。
京都府海外経済課の宇野和彦さんは「香港市場に向けた物産展は初の試みだったが、最近は台湾や香港から観光で京都を訪れるお客さまも増えていることもあり、今後も積極的に発信していきたい。レストラン・百貨店などと組み、定番化商品を増やしていきたい」と香港市場に向けて意欲を見せる。
営業時間は10時~22時(金曜・土曜は22時30分まで)。今月12日まで。