伝統的な広東料理を提供するインターコンチネンタル香港内の中華料理レストラン「ヤントーヒン(欣圖軒)」が9月上旬、内装を全面的にリノベーションし、新たなスタートを切った。
目の前に広がるビクトリアハーバーの雄大な景観を楽しみながら食事ができる同店は、メーンダイニングエリアとプライベートルーム合わせて約150席を用意。中華のイメージである大人数で囲む丸テーブル、赤などを使った濃く派手な配色、きらびやかなイメージとは一線を画し、コンテンポラリーな空間へと生まれ変わった。何度も足を運ぶ顧客を「家族」と捉え、温かい住空間をイメージさせる内装が特徴。デコレーションに使う琥珀(こはく)色とテーブルセットの翡翠(ひすい)色の組み合わせが落ち着いた空間を演出している。
同時にメニューも刷新。料理人として27年の経験を持ち、「ヤントーヒン」でも14年にわたり腕を振るうシェフ・Lau Yiu Fai(ラウ・イウ・ファイ)さんが作り出す広東料理をベースとしたカリナリー・アートにも注目が集まる。「ロブスターと黒ニンニクとハーブの炒め コニャック風味」(750香港ドル)や「クリスピーポークの陳皮風味」(240香港ドル)などをはじめ、ニンニクや乾燥オリーブ、レモングラスとタラを煮込み、しその香りも漂わせた「たらの土鍋煮」(380香港ドル)などユニークなメニューもそろえる。
北京ダック(24時間前までに要予約)は、キュウリやエシャロットだけでなく、ほかではあまり見ることがない梨やユズ、パイナップルなどの薬味の種類の豊富さもさることながら、オリジナル海鮮ソースや甘酸っぱいキンモクセイソースやチリソースなどソースも選べる。そのほか、点心(ディムサム)にも6種類の特製ソースを用意する。
営業時間は、ランチ=12時~14時30分(日曜・祝日は11時30分~15時)、ディナー=18時~23時。