中堅ホテルのオープンが続く香港で灣仔駅から5分の中心部に11月1日、デザイナーズホテル「The Hotel Mira Moon(ホテルミラムーン)」(388 Jaffe Road, Wan Chai)がオープンした。
同ホテルは、デザイン感度の高いビジネス客・観光客のために、恒基兆業地産集團(ヘンダーソングループ)傘下の美麗華集團(ミラマーグループ)が手掛けたもの。月の女神と翡翠(ひすい)のウサギなど中秋節を象徴する模様をあしらうなど、中秋節のおとぎ話をモチーフにしている。
世界的に知られる不動産開発のジョン・ヒチコックス(John Hitchcox)と世界的デザイナーのフィリップ・スタルク(Philippe Starck)によって設立されたデザイン事務所Yoo社とオランダのマルセル・ワンダース(Marcel Wanders)さんがタッグを組みデザインを手掛けた部屋は全91室。清潔感がある白を基調としながらも、刺し色に濃い赤を使うなどしてモダンな印象に仕上げ、洗練されていながら遊び心を入れた造りが特徴。
部屋のカテゴリーにには月にちなんだ名称がつけられ、ハーフムーン(21平方メートル)=22室、フルムーン(36平方メートル)=23室、ニュームーン(37~38平方メートル)=44室、ムーンシャイン(115平方メートル)=1室。全室Wi-Fi完備で、バスタブもあり、24時間営業のジムも完備する。
チェックインはタブレット端末を使い、ホテルと香港市内で使うことができるiPad miniも提供。部屋には緑の植物などを置くなどして環境へ配慮する。また、「より一対一のサービス」を求め、ベルボーイ、フロント、コンシェルジュなどは一切名札を付けず、どのスタッフに聞いても答えることができるサービスを目指しているという。チャイナドレス風など数タイプの制服は地元デザイナーを使い、希望者には販売も行う。
各部屋にはミニカクテルボックスを設置し、宿泊客自らミラムーンにちなんだオリジナルカクテルを作ることができるガイドも用意。各ホテルがビールなどの飲料を無料で提供するようになっている中、同ホテルのオリジナルサービスとして考案した。
そのほか、オープンテラスもあるレストランやバーも備え、スパニッシュや中華のフュージョンタパスも提供する。
宿泊料金はハーフムーンが2800香港ドル~。