香港ファッション市場に日本人によるセレクトショップ-日韓ブランドで展開

今季トレンドをいちはやく仕入れて販売する

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 日本ブランドが人気の香港ファッション市場で、日本人スタイリストが運営する日本と韓国のブランドで構成するセレクトショップ「Nùmero82」がオープンして約1カ月がたった。出店場所は銅鑼灣のショッピングモール「World Trade Centre」(shop219, Podium 2, World Trade Centre, 280 Gloucester Road, Causeway Bay)。

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 20代後半から30代前半の香港女性をターゲットにし、日本のブランドと韓国のトレンディーなアイテムを展開する同店。店舗面積は約606スクエアフィートで、在港日本人ファションスタイリストでファッションブロガーでもあるNAOさんがショップのプロデューサーとして、商品の買い付けからディスプレー、コーディネイト提案に至るまでの一切を仕切る。

 商品は日本と韓国から買い付けてきたものを半分ずつで展開し、香港でも韓国のセレクトショップが増える中、根強い人気の韓国アイテムに関してはトレンドが強く押し出されているものを中心に仕入れている。日本のブランドはセレクトショップでは香港初となる「DRWCYS(ドロウシーズ)」や「Noëla(ノエラー)」など日本の女性ファッション誌「ViVi」「JJ」などで人気のブランドを日本とほぼ同価格で販売しているのが特徴。日本のファション誌が書店やコンビニエンスストアに多数並ぶほど人気があることを背景に、購入可能なリアル店舗と位置付ける。

 今シーズンのトレンドとして、トップスはオーバーサイズのアウター、シューズは厚底スニーカーを打ち出す。香港で韓国ファッションがはやる最大の理由が「価格の安さ」であることからも、韓国アイテムはコートは1,000香港ドル前後、ニット500香港ドル前後と、大手ファストファッションにも引けを取らない価格設定にした。

 「香港の一般女性が1カ月にかける洋服代は平均すると約2,000ドルと日本よりも低く、コートなどの値段が張るものはセールでの購入する人が多い」とNAOさん。香港はセールが日本より早くから始まるため、同店でも11月末より20~30%オフセールを始めたところ。

 香港の若者の買い物の仕方の特徴として、ファッションブロガーを追ったり、フェイスブック、インスタグラムなどのSNSサイトから情報を収集し、そのコーディネイト参考にしたりしたうえで来店して即購入するケースが多いという。いわばウインドーショッピングが香港ではネット上で繰り広げられ、買い物スタイルとして定着している。

 オープンから約1カ月が経過し、売り上げは当初の予定通り推移。1年後には2店舗目の展開も計画しているという。

 営業時間は11時30分~22時30分(日曜は22時まで)。

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