食べる

尖沙咀に中華料理店「金枝玉葉」 地域ごとの定番料理集める

「宮殿に足を踏み入れたような雰囲気にした」と言う「金枝玉葉」の店内の様子

「宮殿に足を踏み入れたような雰囲気にした」と言う「金枝玉葉」の店内の様子

  • 2

  •  

 浙江、北京、上海、広東料理の定番を集めたコンテンポラリー中華「金枝玉葉」(Shop 401, 4/F, K11 Musea, Victoria Dockside, 18 Salisbury Road, Tsim Sha Tsui TEL: 6309 9588)が8月15日、尖沙咀 K11 MUSEAにグランドオープンした。

浙江、北京、上海、広東料理の定番メニューを提供

[広告]

 店内は赤紫系のクラレット色と琥珀(こはく)色の色調が空間が広がり、それにマッチした同系色のカーペットなど暖色で構成する。木製の壁、金色のシャンデリアで「宮殿に足を踏み入れたような雰囲気にした」と言い、赤や金色の壁に梅の花のモチーフをあしらい、ペンダントランプがさらに雰囲気を演出する。「店内の装飾も料理も、視覚と味覚を重視した」という。メインダイニングルームにはアーチ型のブースや5つのプライベートダイニングルームがあり、いずれも細工されたスライドドアで隔てている。

 同レストランのシェフチームは、浙江料理、北京料理、上海料理、広東料理を専門とするシェフそれぞれが、長年の料理経験を持つという。広東料理を例に取ると、シェフが黒豚で作る「蜜汁火●豚肉叉燒王」(168香港ドル)は、まず肉をローズウオーターに漬け込み、蜂蜜ソースをかけて仕込む。シェフが海塩とバラの花びらから抽出した水を垂らし、3~4分間火をつけると、「肉にはスモーキーなフローラルな香りが立ち、軽い塩味と甘みが生まれる」という。シェフの料理の技を至近距離でも見せる。

 店名の「金枝玉葉」という言葉は元々、「花樹の枝葉が金玉のように美しく茂る様子」を意味し、金や翡翠のような貴重な葉や枝を表したり、天子・天皇の子孫や一族のこと、高貴さを例えたりするのに使われる言葉。南宋の初代皇帝であった高宗皇帝が直々に命名したと言われる「傳統紹興三鮮」(268香港ドル)もメニューに組み込む。家庭料理の一つで、金華ハム、魚のつみれ、肉団子、川エビ、豚の皮の揚げ物などを鍋の中で煮込み、食材の組み合わせが「独特の豊かな風味」を醸し出す。

 「鮑魚神仙鶏」(488香港ドル)は上海料理の一つで、鶏を土鍋の中で蒸し焼きにする料理。まず、鶏を水と酒の中で煮たうえで、いろいろな調味料や酒などで味を付け、蒸し焼きにする。「三元鶏」をメインに、柔らかな豚の角煮、アワビを加え、じっくりと煮込む。

 北京ダッグ「北京●填鴨兩吃」(498香港ドル~)は、 シェフが生後50日の本場北京からダックを選び、220度の高温で揚げて皮はパリッと、肉は柔らかくジューシーに仕上げ、ゲストの目の前で切り分ける。 カリカリに焼かれたスライスを、北京ネギ、甘いソース、グラニュー糖などを皮で包む。残った肉は骨抜きにして細切りにし、細切りスープに調理する。

 ランチ時間帯は点心やセットメニューなども用意し、ディナー時には、セットメニュー「至尊晩市套餐」(6人=3,688香港ドル、12人=6,888香港ドル)のほか、「尊貴晩市套餐」(6人=4,888香港ドル、12人=9,688)の大人数向けメニューも用意する。

 営業時間は11時30分~22時。

 ●=火へんのクの下に臼。 ●=火へんに考。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース