
香港で毎年夏に開催されている「國際綜藝合家歡(インターナショナル・アーツ・カーニバル-合家歡)」が今年も7月11日に開幕する。主催は康樂及文化事務署(LCSD)。プログラムチケットの販売が5月16日に始まった。
オープニングプログラムは、河南省少林武術センターの精鋭が出演する武術劇場公演「少林武魂」
2002年に始まった同フェスは、異なる文化、分野、地域の垣根を越えて、香港市民に世界中の先駆的で、流行の先端を行く、画期的な舞台芸術を紹介することを目的として開く。国内外のアーティストの交流やコラボレーションを促進し、新しい才能を育成し、新作を委嘱し、地元の作品を世界の舞台で上演することにも力を注いできた。
今年は、オランダ、韓国、ノルウェー、米国から海外アーティストが参加。中国本土や現地のアーティストとともに、武術、アクロバット、ダンス、音楽、演劇、マルチメディアなど、多彩な舞台芸術プログラムを披露する。
オープニングプログラムは7月11日から13日まで、河南省少林武術センターの精鋭が出演する武術劇場公演「少林武魂」を香港文化中心大劇院で行う。武器術、気功などの武術シーンを披露し、中国拳法の精神的な知恵と肉体的な強さの調和を示す。「少林武魂」は2009年にブロードウェーでデビューし、トニー賞とドラマデスク賞にノミネートされた後、ついに香港での上演が決まった。
バイオリニストであるレイ・チェン(陳鋭)さんは、イタリアの指揮者ジャナンドレア・ノセダ(Gianandrea Noseda)さんとアメリカ国立ユース・オーケストラのメンバーと共に、7月28日に公演を行う。コンサートでは、チェンさんがメンデルスゾーン「バイオリン協奏曲ホ短調作品64」をオーケストラと共演。加えて、ラフマニノフの傑作「交響曲第2番ホ短調作品27」や現代音楽作曲家カルロス・サイモン(Carlos Simon)さんの新作もレパートリーに含まれる。
今年の秋、初の広東省、香港、マカオの3地域の共同開催となる中国の国体に当たる第15回全国運動会を記念し、 「Sounds of Sports(五線譜上的運動會)」も開催。8月2日・3日、空手、ラグビー、武術、卓球にジャズドラム、尺八、二胡(にこ)、チェロ、ピアノなど、地元のミュージシャンとアスリートたちが音楽とスポーツを融合させたプログラムになる見込み。
西安雑技団は8月8日~10日、アクロバット・バレエ「白鳥の湖」を上演。アクロバット・バレエとは、伝統的なバレエと中国雑技の高度な技術を融合させたユニークな舞台芸術で、ダンサーがつま先立ちで別のダンサーの肩に乗るなど、驚異的なバランス技を披露する。曲げたり、ねじったり、反転したり、バランスを取ったりするなど、20以上のアクロバット演技を披露する。
ほかにも、幼児とその両親のためのダンスプログラム「OvO」がノルウェーから、マルチメディア演劇「Waiting!」は韓国から登場するほか、香港チャイニーズ・オーケストラによる親子向けのプログラムなども用意する。
チケットはプレイガイド「URBTIX」のウェブサイトやモバイルアプリで扱う。