6月28日で20周年を迎えた香港ディズニーランドが現在、「 The Most Magical Party of All（最高にマジカルなパーティー）」を開催している。

ディズニーキャラクターがデザインされたピーク・トラム

　20周年記念限定のキャッスル・ショー、香港ディズニーランド史上最大規模の新パレード、ナイトショーなど、さまざまなプログラムを用意。パーク内では、80種類以上の新作グルメやドリンクを提供するほか、300点以上の20周年記念限定グッズも販売する。

　関係者1000人を集めたセレモニーも28日に開催した。香港ディズニーランドのマイケル・モリアーティ（Michael Moriarty）マネージング・ディレクターは「20年間、私たちは香港を代表する観光地として、経済と地域社会に影響を与えてきた。香港で何をするかといえば、『ディズニーランドに行く』というのが常に一つの目的になっている」とあいさつで述べた。「私たちの旅を振り返りながら、香港ディズニーランドが育む一体感の精神をたたえ、この街をより幸せで居心地の良い場所にしたい。私たちの未来は無限であり、香港でさらに多くの章を刻むことが待ちきれない」と加えた。

　ハイライトプログラムとしては、コンサートのようなショー「Disney Friends Live: Party at Castle！（ディズニー・フレンズ・ライブ：キャッスル・パーティー！）」が目玉の一つ。キャッスル・オブ・マジカル・ドリームの正面に視覚効果で演出を施す。

　香港ディズニー史上「最大級」だというパレード「Friendtastic！」 は、メインストリートU.S.A.に魔法をかける設定。11台のフロート、30体以上のキャラクター、総勢100人以上のパフォーマーが登場する約30分のパレードで、サプライズを多く用意した。パレードは、ミッキーマウスが先頭を切ってオープニング・フロートで生ドラムをたたき、祝祭のテンポを作るリズムで始まる。ダッフィーと6人の仲間が1台のフロートで一緒に登場するほか、「トイ・ストーリー」のウッディもRCレーサーのフロートに乗って登場する。

　ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのズートピアをテーマにしたフロートでは、香港をイメージしたスカイラインが登場し、香港ディズニーでのベンジャミン・クロウハウザー巡査のデビューを飾る。パレードの最中にも、パフォーマーはゲストと交流し、手を振ったり、踊ったり、ショーの停止中にゲストに参加を促したりすることもある。ディズニーキャラクターたちは、新コスチュームに身を包む。

　ナイトショー「モーメンタス」ナイトタイム・スペクタキュラーは20周年記念版として、今回の祭典のためだけに作られた限定のプレリュードを用意。展開時間を約30分に延長した。メインストリートU.S.A.全体にわたってプロジェクションを投影し、ドローンが夜空を光で彩る。

　前奏が終わると、「2」と「ミッキーの頭」が一緒になって20周年記念のロゴになり、ショーが続く。大規模な3Dプロジェクション、シンクロさせたドローン、イルミネーションによるウオータープロジェクション、踊り出す噴水、炎、レーザー、劇場照明、パイロテクニクスのエフェクトなど8つのマルチメディア要素で構成する。

　香港観光地の象徴、ピークでもディズニーイベントの展開がスタート。山頂まで乗車できるピーク・トラムにディズニーのモチーフをラッピングするほか、到着後のタワーには全長8メートルの巨大なミッキーを配置した。10のインタラクティブ・ゾーンも登場し、「ミッキー・キープ・イット・リアル」と題して、キャラクターを各所にちりばめている。限定のポップアップショップ「ミッキー・キープ・イット・リアル」にも注目が集まる。プレゼントや記念品に最適な限定テーマグッズを並べ、ミッキー＆フレンズが登場する、拡張現実（AR）を利用した借り物競走などのプログラムも用意した。このアクティビティーの収益は、費用と経費を差し引いた後、ピーク・トラムとピーク・タワーからメーク・ア・ウィッシュ香港に寄付する。ピークでの展開は10時～22時。12月31日まで。