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香港の広東料理店「欣圖軒」、脇屋友詞シェフとのコラボコース料理提供

唐辛子とさんしょうが程よくしびれる「歌楽山龍蝦」

唐辛子とさんしょうが程よくしびれる「歌楽山龍蝦」

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 インターコンチネンタル香港では現在、ホテル内の広東料理店「欣圖軒(ヤントーヒン)」で日本の中華料理界をリードする脇屋友詞シェフとのコラボコースメニューを展開している。

香港についての印象とコースメニューの内容について話す脇屋シェフ

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 昨年9月にリニューアルした欣圖軒と脇屋シェフのコラボ企画は2回目。同メニューの提供開始に先立ち3月6日には脇屋シェフが来港。関係者や脇屋シェフの生徒を含めたメンバーが参加して開かれたガラディナーで、自ら各テーブルを回り解説をしながら料理を振る舞った。

 脇屋シェフと同店の劉シェフが交互に自身のメニューを作り組み合わせ、スパークリングワイン「Schramsberg2010」でスタートするコース料理は全9品。1品目は脇屋シェフ担当のメニューで、くりぬいたユズの中に濃久里夢(コクリーム)と呼ばれる豆乳クリームを蒸した「雷丸香燉蛋」。ふたのユズの皮はマリネを施しているため、蒸し豆乳を食べた後にかじって味わうことができる。「このユズを親指と人さし指でシャンパンに軽く絞ると、また味わいが変わる」と脇屋さん。

 そのほか、シャンパンにあわせて提供するメニューは仔豚の皮をカリカリにローストした「化皮乳豬件」、カニ肉入り黒豚肉とからすみの煮込み団子の「烏魚子丸子」、魚の浮袋やモレル茸のスープなどが続く。

 メーンとしてシャルドネの白ワインと一緒に提供するのはオマール海老(えび)と鶏の手羽をさんしょう唐辛子で炒めた「歌楽山龍蝦」や、北海道のナマコと昆布を使った料理など。脇屋さんは「鶏肉などは日本のものを使うよりもずっとおいしく仕上がる」と、地元のものを生かした料理のラインアップにしたことを話した。

 その後はピノノワールの赤ワインと一緒に和牛とアスパラガスの炒め物が続き、最後の締めの麺として、最初に蒸し物として出てきたのと同じ豆乳クリームを使い、辛いながらもまろやかに仕上げた「豆乳担々麺」を提供する。

 脇屋シェフは中華料理でありながらも自身の特長を生かして、京都の鞍馬さんしょうを使い、担々麺を香川のそうめんで仕上げるなど日本を意識したメニューを開発した。コースは最後にデザートとして欣圖軒オリジナルのマンゴープリンとウーロン茶のアイスクリーム、鉄観音茶で締めくくられる。

 コース料金は各種ワインのペアリングがついて2300香港ドル(+サービス料10%)。ディナー時のみ。提供は3月31日まで。

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