香港の淮揚料理店「紫玉蘭」がリニューアル、優しい味わいと包丁技光る料理提供

そら豆で作った「淮揚帶子蠶豆瓣酥」は、色も味も優しい一品

そら豆で作った「淮揚帶子蠶豆瓣酥」は、色も味も優しい一品

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 大手飲食グループ「美心」の系列レストランで、かつてミシュラン1つ星を取ったこともある淮揚(わいよう)料理店「紫玉蘭」(Shop 203, 2/F, Hutchison Hse, 10 Harcourt Rd, Admiralty)が、 場所を移転して10月19日にリニューアルオープンした。

オープンキッチンを設け、中華料理とは思えない店内の様子

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 中国八大料理の一つとして知られる淮揚料理は、中国江蘇省地方の料理を指す。上海料理の原型だとも言われ、あっさりとした味付けと細かい包丁さばきが特徴だ。リニューアルに伴い、メニューも一新した「紫玉蘭」の料理は、淮揚料理の特徴を生かしたものばかり。

 同店の「おすすめ」は、ペースト状につぶしたそら豆に、ホタテと金華ハムをのせて一緒に提供するポタージュ風スープ「淮揚帶子蠶豆瓣酥」(98香港ドル)。「そら豆から生み出した翡翠(ひすい)のような緑色が江蘇の山と湖を思わせてくれる。見た目はもちろん、味わいも優しく体にも良い」とシェフの簡志鈞さんは説明する。

 ほかにも、 「太湖陳家梅菜干燒肉」(128香港ドル)は、豚のバラ肉を透き通るほど薄くスライスした、まさにシェフの腕の見せどころの一品。また、重さ2.5~3キロ程度のダックをさばき、中に「八宝」と呼ばれる干しエビや貝柱、ハム、ハスの実、銀杏、クリ、塩漬け卵の卵黄、シイタケといった8種類の材料を詰め込み、4時間をかけて蒸す「上海紅燒八寶鴨」(368香港ドル、予約制)は、大人数の食事会に「最適」だ。

 今回のリニューアルに費やした時間は約5カ月。同店はオープンキッチンが一面に広がり、厨房(ちゅうぼう)の様子がうかがえる内装を施した。「料理はもちろん、中華料理では珍しいオープンキッチンでお客さんにサプライズを提供したい」と広報担当のメイさんは語る。

 営業時間は11時30分~23時30分。

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