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香港国際空港第2旅客ターミナル、段階的に運用開始 開港100周年行事も

第2旅客ターミナルの段階的な運用を始める香港国際空港

第2旅客ターミナルの段階的な運用を始める香港国際空港

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 香港国際空港は9月23日、拡張工事中の第2旅客ターミナルの段階的な運用を始めた。第1段階として最初に稼働したのは観光バス待合ロビーで、観光バス、越境客車、乗用車、乗員バス、住民バスなどが利用できる41の駐車スペースを備えている。

第2旅客ターミナルの観光バス待合ロビー

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 観光バス待合ロビーには、これまで第1旅客ターミナルと第4駐車場に設置されていた越境バス・乗用車のチケット売り場と乗車場所、第1駐車場に設置されていた観光バスの乗降場を統合した。これにより、第1駐車場の観光バス乗降場スペースが開放され、第1駐車場における需要の増加に対応するとともに、第1旅客ターミナルの繁忙時の交通負荷を緩和する狙いがあるという。

 段階的運用の次段階では、来年の第1四半期に第2旅客ターミナルの旅客出発施設の稼働を予定している。

 第2旅客ターミナルのほか、ビジネスジェット専用施設、キャセイパシフィック航空のラウンジ施設など、空港内の拡張・改装工事を積極的に進めている香港国際空港だが、その歴史は1925年に開港した啓徳空港で始まった。今年は啓徳空港の開港から数えて100周年と、香港国際空港にとって節目の年を迎えている。

 香港国際空港では100周年を記念して到着ロビーで11月8日まで、展示「香港機場百年印記(香港空港百年の歩み)」も開催。啓徳から現在の赤●角に至る歴史的なマイルストーンを紹介するとともに、さらなる発展を目指す香港国際空港の将来像なども紹介している。

 展示は3つのパートに分かれ、香港空港の100年の発展を網羅し、異なる時代の各種収蔵品を展示する。第1部では、1925年から1970年にかけての初期の発展について、一片の土地から啓徳空港へと発展し、当時の東南アジアにおける主要な国際航空ハブとなるまでをたどる。

 第2部では、1986年に啓徳空港が世界有数の利用者数を誇る空港となった黄金期、1998年に赤●角へ移転するという歴史的な移行を取り上げるなど、1970年から1998年にかけて香港国際空港が乗り越えた重要な節目に焦点を当てる。

 第3部では、1998年から2025年に至る香港国際空港の変革と将来の発展を解説する。主要な見どころには、2024年に香港国際空港が3滑走路システムを稼働させたこと、「貨物取扱量世界一」の空港であることなどが含まれている。

 運輸・物流局の陳美寶局長は「今後、特区政府は3滑走路システムと空港都市発展の機会を生かし、空港管理局と共に航空ネットワークを大きく拡張し、香港国際空港が新たな就航地や便数を開拓できるよう支援する」と話し、「同時に大湾区の多様な交通結節ネットワークを発展させ、香港国際空港を大湾区の旅客と貨物が海外へ出入りする第一選択の空港として維持し、香港空港の国際ハブとしてのリーダー的役割を最大限に発揮させる」と続け、これまで旅客・貨物の国際航空ハブとして機能してきた同空港をさらに発展させることへの意欲を示した。

 展示は11月8日まで。

 ●=魚へんに鬣。

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