男子7人制ラグビー「HSBC セブンズ ワールドシリーズ 2013-2014」の第7戦「香港セブンズ(香港國際七人欖球賽)」が3月28日~30日、香港スタジアムで行われた。
主催は国際ラグビー評議会(IRB)。「香港セブンズ」は世界9つの国や地域を転戦する「セブンズ ワールドシリーズ」の一つであり、賞金総額15万USドルの高額賞金に加え、スタンドの観客たちの仮装やお祭り騒ぎにも世界中から注目が集まる大会。観光都市香港ならではの盛り上げ方で毎年開催される。1976年から開催されてきた歴史ある大会でもあり、会場に集まった観衆は各日とも約4万人でのべ約12万人。
試合はコアチームと呼ばれるセブンズワールドシリーズを全て戦うトップチームと、それ以外の下部チームに分かれて試合が組まれ、今年は24か国が出場。試合時間は前半・後半各7分。トータル14分のスピード感で、期間中約80試合が行われた。
今回、優勝の栄冠に輝いたのは「オールブラックス・セブンズ」ことニュージーランド。決勝はイングランドを相手に26-7で勝利。香港セブンズでニュージーランドチームが優勝したのは3年ぶりのこと。シリーズポイント22点を獲得し、総合ランキングで首位に浮上して、4シーズン連続のシリーズ優勝も見えてきた。ニュージーランドと共に総合トップを争う南アフリカは5位。東京セブンズを制し、香港セブンズでの優勝回数が多い昨年の覇者、フィジーは3位に終わった。
コアチーム入りを懸けた昇格決定戦で、日本代表「ジャパン」は準決勝でロシアと対戦。2トライを先行された後、後半の試合終了直前に同点に追い付き、延長戦の末、に19-14(前半7-14、後半7-0、延長5-0)で競り勝った。決勝ではイタリアと対戦し、前半から大きくリードを奪いながら、26-5(前半19-0)で勝利。下部チームでの優勝を果たし、来年の14-15年ワールドシリーズに全戦参加することができる出場権を獲得した。同ワールドシリーズは2016年リオデジャネイロ五輪から競技種目に正式採用されることになっている「7人制ラグビー」の五輪予選を兼ねている。
今シーズンのセブンズワールドシリーズは残り2大会。今大会の昇格決定戦で優勝した日本代表は残り2戦にも参加できることが発表された。第8戦のスコットランド大会は5月3日に開幕し、その後10日からのイングランド大会で幕を閉じる。