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香港に日本の黒毛和牛焼き肉店-上環の一角に

和牛の赤身肉など、希少部位を提供

和牛の赤身肉など、希少部位を提供

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 上環の住宅エリアにも近いクイーンズロード沿いに1月26日、日本国内で4店舗を展開する「焼肉グレート」が新店(Manhattan Avenue, 255 Queen’s Road Central, Central、Tel: 3565 6129)をグランドオープンする。

店内には和牛の部位を示す大きな牛のデザインも

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 初の海外進出の場として香港を選んだ同店。グランドフロアに店を構え、表には「肉」と書かれた看板を掲げながらも、モダンな内装に仕上げた店内は、カウンター席とボックス型のシートをあわせ50席を備える。外国人にも希少部位が分かりやすいように、牛のイラストをデザインしたチャートも用意するなど、和牛にも多くの部位があることを自然に学べる店作りになっている。

 通常のメニューは、和牛カルビ・和牛ロース(88香港ドル)をはじめ、和牛上カルビ・上ロース(各198香港ドル)など、通常の焼き肉店と同じラインアップをそろえるが、同店は黒毛和牛の中でも赤身の希少部位の扱いを得意とし、みすじ(298香港ドル)、とうがらし(198香港ドル)、大三角(248香港ドル)など、部位やさしの入り方によってオリジナルな提供の方法を考え、肉へのこだわりを見せる。生肉を鮮度が高いまま空輸するため、みすじなどはロースターの上で3秒程度焼けば食べられ、しょうがやわさびしょう油などいろいろな食べ方があるとしながらも、「焼肉にはタレ」と自家製のタレで食べることを推奨する。和牛の産地には特にこだわらず、「自分が良いと思うものを使用する」とし、現在は佐賀牛を使う。

 ほかにも希少部位を少量ずつ、前菜から始まるコースを用意するほか、しゃぶしゃぶなどがセットになった1日1組限定の裏コースメニューも用意するなど、さまざまな客層に対応する。同店を経営する津川勝治社長は「和食というと高いだけだったり、少し古い感じの和が強調されることが多い」と海外の日本食レストランの傾向について話し、「面白くて楽しめるものという雰囲気づくりに力を入れて、そこで日本を感じてもらいたい」と話す。

 人事制度にも自信があるとし、「香港ではすぐ人が辞めてしまうと言われるが、オリジナルの評価制度で優秀な人を辞めさせない」と果敢に挑戦する姿勢を見せながらも、「甘いと言われるかもしれないけれど」と先人の苦労も気遣う謙虚さものぞかせる。「香港でどこよりもおいしい焼肉を提供する」と話す津川さんは今後、香港に住みじっくりと腰を据えて、2~3店舗展開を目指すという。

 営業時間は18時~23時。日曜定休。現在はソフトオープン中。

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