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香港に馬と人のサーカス「Cavalia」-シルク・ドゥ・ソレイユ創設者が指揮

「人馬一体」という言葉がぴったり

「人馬一体」という言葉がぴったり

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 中環のフェリー10号埠頭(ふとう)すぐ横の広場、現在移動遊園地グレート・ヨーロピアン・カーニバルがある場所で3月31日~4月12日、馬と人のアクロバティックショー「Cavalia(カバリア)」が開催される。

会見に臨んだ出演者のジェニファーさん(左)とフェアランドさん(右)

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 ショーは、世界的に名をはせるサーカス「シルク・ドゥ・ソレイユ」の共同創設者であるカナダ人Normand Latourelle(ノルマン・ラトゥール)さんがモントリオールで2003年に立ち上げたもの。アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、中東、オーストラリア、台湾、シンガポールなど67都市で開催され400万人を動員してきたが、香港での公演は初めて。

 馬50頭、43人の出演者が、手綱を使わずに馬の背中に立ったり、2頭の馬を1人の人間が操ったり、シルク・ドゥ・ソレイユのようにワイヤを使った演技、組み体操をしたりするなど、馬と人間の能力を最大限に駆使したさまざまなパフォーマンスを繰り広げる。

 2万6000平方フィートの公演会場に長さ50メートルの舞台、60メートルにもわたるワイドスクリーン、2000人を収容する巨大テントを設営。テントに使うキャンバス地の布は7万1400平方フィート、50トンにも上り、高さは10階建てのビルに相当する。会場内には人工池まで設営する予定で、馬が水面を駆け抜ける。7台のトレーラーを使い、テントの設営だけでも150人の建設作業員が12日かけて行う。

 馬はアラブ種など11種類、平均年齢10歳の馬を計50頭で、全て北米から輸送。馬は平均12分のパフォーマンスを行う。今年創立130周年を迎えた香港ジョッキークラブ(HKJC)がメーンスポンサーとなり輸送の手配などを行う。馬の施設だけでも1万6500平方フィートと巨大で、シャワー施設などがあり20人が馬の世話に当たる。

 出演者の平均年齢は25歳で、裏方を含めたスタッフの数は120人に上り、出演者によっては1回の公演で3足の靴を使い分けるため、1公演で計100足の靴が使われる見込み。コスチュームの数は500を超え、出演者によっては6回の衣装替えがあるという。

 1月23日に開かれた記者会見で創業者兼芸術監督のラトゥールさんは「馬は動物の中で一番芸術的で人間の一番の友人。素晴らしい体験を提供できると思うので、家族など皆さんでぜひ見てほしい」と呼び掛けた。

 公演時間は約2時間で、チケットは395ドル~1495ドルの8種類を発売。主催および、香港チケッティングのウェブサイトのほか、会議展覧中心(Convention & Exhibition Centre)、演芸学院(The Hong Kong Academy for Performing Arts)、通利琴行(Tom Lee)、芸穂会(Fringe Club)などで扱う。

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