香港旺角駅直結のランドマークであるショッピングモール「ランガムプレイス(朗豪坊)」で現在、創業100年を迎えた香港の老舗食品メーカー「嘉頓(Garden)」とのコラボ企画「Every Bite Tells A Story」が開催されている。同モールの4階吹き抜けのアトリウム「通天広場」を活用し、約1カ月にわたり展開する。
嘉頓は1926年、張子芳が創業した香港企業。創業以来、定番の食パン「生命麺包」や家庭用の詰め合わせクッキー「家庭什餅」など数々の商品を通じて香港人の日常を支えてきた。通常のスーパーマーケットなどで扱うパンだけでなく業務用のパンでも利用されているケースも多い。
同社は戦後の香港において安定した品質と供給体制で急速に信頼を獲得し、現在では香港最大規模の食品企業の一つに成長した。深井の工場は365日稼働させ、パンや菓子を香港全域に供給している。嘉頓の製品は国際的な品質認証を受け、数々の賞も獲得。香港人の生活と共に歩んできたブランドと言える。
今回の企画では、同ブランドの象徴的存在であるおじさんキャラクター「Grandpa G」が案内役となり、復古と未来を融合した「Grandpa G’s Factory Tour」を展開するストーリー。同社の工場内で実際に使われてきた「●涼架」と呼ばれ、らせん形の構造でパンが焼き上がった後、ラックに載せてゆっくりと回転しながら冷却する仕組みや配送トラックなど工場の象徴を朗豪坊に再現し、来場者は懐かしさと新鮮さを同時に体験できるよう工夫を凝らす。
特別展示エリア「百年故事展區」では、初代のビスケット缶や昔の学生時代を思い起こさせるキャラメルキャンディー、ファミリー用ビスケット、90年代にはやったカナダビスケット、クリームウエハースなど、世代を超えて愛されてきた商品を展示し、「香港人の記憶を呼び起こす」構成にした。
さらに、嘉頓が初めてファッション領域に挑戦し、香港のモダン広東料理店とのコラボも実現。ランガムプレイス内のファッションブランド「GROCERY」「Aim Higher Club」とコラボし、復古美学を取り入れた限定ファッションアイテムも展開している。
嘉頓の50~80年代のビジュアルを取り入れたストリート感あるデザインのワークシャツ(690香港ドル)をはじめ、食パン「生命麺包」をモチーフにしたTシャツ(420香港ドル)、復古ロゴを現代的に解釈したロゴ入りキャップ(350香港ドル)などを販売する。「Aim Higher Club」との展開では、食パン「生命麺包」のトレードマークであるブルー格子をモチーフにしたスポーツウエアを展開。軽量ブルー・ハーフジップジャケット(670香港ドル)のほか、ソックス3点セット(180香港ドル)などを用意した。
香港を拠点とするミニチュア模型ブランド「Tiny微影」も同イベントに向けて、配送トラックやバンを復刻させ、往年の配送車をミニチュア化した「嘉頓送貨車」(229香港ドル)も販売する。
ランガムプレイス3階の広東料理店「●派 Canto Spice」とのコラボによる「Bread Pairing」も展開。嘉頓のパンに、香港の定番料理をホットドッグ形式で提供するもので、発酵させた高菜のような保存野菜「梅菜」と豚バラ肉をじっくり煮込んだ料理である「梅菜●肉」をベースに、嘉頓の定番パン「橄欖包(オリーブブレッド)」に挟んだ「梅菜●肉橄欖熱狗」(68香港ドル)や、ネギ油で炒めた鶏肉をバターブレッドで挟んだホットドッグ「葱油鶏絲牛油熱狗」、牛肉と河粉を炒めた定番料理をセサミブレッドで包んだ「乾炒牛河芝麻熱狗」のほか、四川風水煮牛肉をトマトブレッドで包んだ「水煮牛肉蕃茄熱狗」(以上58香港ドル)など香港ローカルの人気メニューをホットドッグとして提供する。
今回の展開では、Grandpa GがInstagram公式アカウントを開設し、ブランドの裏話や生活のユーモアを発信し、デジタル世代との新たな接点も築く工夫を凝らす。
営業時間は10時30分~22時30分。入場無料。5月31日まで。
●=日へんに京。●=手へんに口、●=王へんに月、