香港最大のショッピングモールのひとつ「ハーバーシティ」(3-27 Canton Road, Tsim Sha Tsui, Kowloon, Hong Kong Tel: 2118 8666)で5月1日~17日、「清酒文化祭 / Sake Festival」が開催される。
香港では近年、ワインを中心に地ビールやウイスキーなどの人気が高まりをみせる中、さまざまなイベントを通じて日本酒のプロモーションが繰り広げられている。
酒をよく飲む中国本土の国民性と比較すると、香港人は基本的にアルコールの摂取量が少ない。2008年にワインの税金が撤廃され、ワインの販売においてはライセンスもいらなくなったことから、香港がワイン取引の世界的ハブになりつつあることに伴い、西洋文化も定着している香港人の間で飲酒文化の人気が高まってきた。
日本酒分野はこれまで、日本政府関連団体や、日系レストラン、バー、デパートやスーパーなどが度々プロモーションをしてきたが、今回は大型ショッピングモール主催の日本酒イベントということで話題となっている。
会場となるハーバーシティ内オーシャンターミナルの露天広場(Forecourt)には「清酒街」が設けられ20都道府県が18のブースを出し日本酒100種類を並べる。銘柄は、竹林、出羽鶴、福久長、久保田、黒牛、真澄、李白、天寿、天山など。120香港ドルの寄付をすると10種類の日本酒を試飲できるトークンを付与するシステムで、先着順でハーバーシティ特製の枡をもらうこともできる。
イベントはいくつも行われる予定で、5月1日と2日の15 時、16時、17時は酒ガイドツアーも行う。日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)所属の香港で最初のきき酒師であるミッキー・チャンさんが解説をする。ほかに、150ドルの寄付で日本酒のテイスティングに参加することができるクラスや、シティスーパーでは料理教室と酒ディナー、モール内の「牛角」、「niji bistro」、「西村」では期間限定の日本酒カクテルと酒にあう特別メニューを用意する予定。
京都を活動拠点とする和太鼓パフォーマンスグループ「BATI-HOLIC(バチ・ホリック)」も初来港し、和太鼓、笛、三弦などを駆使してダイナミックなステージを繰り広げる。
開催時間は平日18時30分~20時30分。土曜・日曜・祝日=14時30分~20時30分。同イベントの収益金は全額「東日本大震災こども未来基金」に寄付される。