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毎年恒例・香港アートフェスティバル 香港が世界初のワールドプレミアも

ソチ五輪で「オリンピック賛歌」を歌ったアンナ・ネトレプコさんも香港にAnna Netrebko©Dario Acosta

ソチ五輪で「オリンピック賛歌」を歌ったアンナ・ネトレプコさんも香港にAnna Netrebko©Dario Acosta

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 香港各地では「第44回香港藝術節(香港アートフェスティバル)」が2月19日に開幕し、約1カ月にわたり、オペラ、クラシック、演劇など119の演目が披露される。

香港が初上演の今年注目のダンスプログラム

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 アートフェスティバルの歴史は1973年にさかのぼる。香港の生活水準が上がったこともあり2000年前後からはアートをはじめとするサブカルチャーに関心が多く持たれるようになったが、それまではお金を稼ぐ、生活水準を上げるため、香港人の多くは芸術に関心を持ってこず、香港は「芸術砂漠」と言われたこともあった。

 アートフェスティバルは、世界中の演目に触れることのできる貴重な機会で、多くの香港人が芸術に関心を持ち始めるきっかけとなったイベントの一つ。公演の後に座談会やワークショップが開かれることもあり、アーティストと直接触れ合うことができるのも人気を集める理由。

 2016年の予算は1億1,000万香港ドル。うち約3318万香港ドルは康楽及文化事務署を通じた補助金、約4,000万香港ドルがチケット販売による収入、約3,500万香港ドルが大企業、基金、熱心なファンからのスポンサー料や寄付などから賄われている。

 今年の注目は、ダンス・プログラム「Asia Pacific Dance Platform Ⅷ」。中国人が行う「Right & Left」と「The Weight of Force」のプログラムの2本立て。特にThe Weight of Forceはダンサー兼コレオグラファーのロス・マコーマックさんが演じるもので、ワールドプレミアとして香港が世界初上演となる。

 日本ではすでに開催されたが、アジアプレミアとなるのが、ロシアのアンナ・ネトレプコさんのコンサートだ。実力と美貌を兼ね備えていると注目を集めるソプラノ歌手で、ソチ五輪で「オリンピック賛歌」を歌ったことも記憶に新しい。

 作曲家ジュゼッペ・ヴェルディさんのオペラ「シモン・ボッカネグラ」はアートフェスティバル「イチ押し」。史実の人物を題材にしており、平民と貴族、権力、愛、親子関係などを巧みに描いている。世界で最も有名な劇団の一つつロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)による「King and Country」は前売り券の発売が好調だという。

 グラミー賞を受賞したこともあるアメリカのリサ・フィッシャーさんのジャズコンサートも開催される。オーストラリアとフランスのサーカス団Circaの「Opus」は、アクロバッティックな動きなどをする、人間の能力を最大限引き出したう動きをするプログラムだ。ほかにも、キューバ、韓国、香港、デンマークなど世界各国のアーティストが、ジャズ、京劇、バレエなどといったプログラムを披露する。

 香港アートフェスティバルの何嘉坤(Tisa Ho)エクゼクティブディレクターは「どの演目も壮大で、インスピレーションを感じされるわくさく感あるものであり、コンサートではきっと立ち上がって踊りたくなるようなプログラムがある」とコメントする。

 チケットはURBTIX各店、HK Ticketing各店、インターネットで販売する。3月20日まで。

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