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40周年迎えた香港国際映画祭、3月21日に開幕へ 日本作品含む280作上映

香港国際映画祭オープニング作品は「火鍋英雄(Chongqing Hot Pot)」

香港国際映画祭オープニング作品は「火鍋英雄(Chongqing Hot Pot)」

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 3月21日から15日間にわたり香港内の映画館など11カ所で「第40回香港国際映画祭(HKIFF)」が開催される。今年は日本を含む50を超える国・地域から約280作品が上映され、60万人が訪れると予想されている。

邦画「クリーピー 偽りの隣人」はクロージング作品に

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 香港ではこの時期、香港影視娯楽博覧(Entertainment Expo)と称した映画イベントが行われ、香港国際映画祭はその一つ。このほかにも、香港のアカデミー賞にあたる金像奨(Hong Kong Movie Awards)と香港国際影視展(Hong kong International Film & TV Market)が行われるほか、香港亜洲電影投資会(Hong Kong-Asia Film Financing Forum)、香港亜洲流行音楽節(HK Asian-Pop Music Festival)などのイベントも開催され、世界中から映画関係者が集まりビジネスを展開する。

 長編部門、短編部門、ドキュメンタリー部門、短編コンペティション部門から成る同映画祭。メジャー作品をはじめ、新人監督作品やインディペンデント作品も上映されることから、若手の映画監督にとってもアジア進出の登竜門とされている。最新作から1970年代などの古い作品、ドキュメンタリー、アニメーションなどの多種多様な作品が上映される。

 オープニング映画は、3人の高校のクラスメートが一緒に火鍋店を開いたが経営不振に陥る設定で、中国の有名俳優、陳坤(チェン・クン)さん主演の「火鍋英雄(Chongqing Hot Pot)」。もう一作品は、任賢齊(リッチー・レン)さん主演の香港映画「樹大招風(Trivisa)」。1997年、香港の中国返還を前にした犯罪歴のある3人の物語を描く。ベルリン映画祭にも出品され、西島秀俊さん、香川照之さん、竹内結子さん出演の「クリーピー 偽りの隣人」がクロージング映画に選ばれた。

 ユニークなところでは、香港生まれの王穎(ウェイン・ワン)監督がビートたけしさんを主演に起用した「女が眠る時」が上映される。日本映画では、現在、日本で話題になっている想田和弘監督の観察映画第6弾の「牡蠣工場」、NMB48の「道頓堀よ、泣かせてくれ! Documentary of NMB48」、桃井かおりさんが監督・主演を務め、娼婦を描いた作品「火 Hee」などががラインアップ。そのほか、HKIFFは今年、奇才・園子温監督にスポットを当て計5作品を上映する。

 例年通り、インターナショナル・プレミアやアジアプレミアとなる作品が少なくなく、モンゴルの遊牧民が35キロもの馬のレースに出場することを描いたドイツ・ポーランド映画の「ZUD」、フィリピンとシンガポールの合作の「A Lullaby to the Sorrowful Mystery」はスペインから独立のために立ち上がったフィリピン人のアンドレス・ボニファシオを描く。同作は485分もの長編のため、途中休憩がある。

 今回は40周年を記念して、香港文化中心(Hong Kong Cultural Centre)で特別展示が行われるほか、映画関係者による座談会なども開かれる予定だ。

 料金は、3D映画=100香港ドル、オープニング作品=75香港ドル、特別指定作品=85ドル、週末・祝日料金=65香港ドル、平日=45香港ドル、ほとんどの映画が見放題になり、優先入場や特典などが付くVIPパス=5,000香港ドルとSuper Valueパス=3,000香港ドルなど。メーン作品はすでに売り切れているものもあるが、チケットは各プレイガイドで販売中。4月4日まで。

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