クラフトビールへの人気も高まる香港で、蘭桂坊(G/F,12 Lan Kwai Fong, Central、TEL 2703-9300)に7月20日、サントリーの「プレミアムモルツ」シリーズを中心に扱うコンセプトバー「マスターハウス(MasterHouse)」がオープンする。運営は台湾をベースに香港でも飲食業を営むキンロンズ社。
地上階と2階にスペースを構え、店内はプレミアムモルツのテーマカラーであるネイビーと金をあしらい、落ち着いた温かみある空間に仕上げた。地上階はカウンターに椅子を並べ、入り口付近にタップを設置し、たる生のビールを提供する。
「ザ・プレミアムモルツ」シリーズ4種類をラインアップし、「香るエール」(100香港ドル)や「マスターズドリーム」(130香港ドル)も香港初登場。「マスターズドリーム」は、苦みのあるビールが泡のクリーミーさやコクの深さで緩和された味わいが特徴という。日本産にこだわり、100%天然水仕込みによって造られる鮮度の高いビールを京都や武蔵野工場から直送する。
サントリーとキンロンズ社をつないだきっかけはウイスキーだったという。キンロンズ社は香港でシガーバーも経営しているが、「ウイスキーを造っているメーカーのビールに興味があった」とキンロンズ社代表のアニー(Annie Kao)さん。「香港人は保守的であっても良いものにはお金を使う」と話し、「ここではただ生ビールを提供するだけでなく、泡のあるビールとないビールの違いや、グラスにまったく跡を残さない洗い方の披露などインタラクションを体験できる場所にしたい」とも。他店にはない体験を提供し、他のクラフトビールとの違いが分かる「ロイヤルカスタマー」をつくっていきたいとする。
「ここまでサントリービールにこだわったプレミアムバーは世界でも初めて」とサントリービールの水谷徹社長。「香港はサントリービールが掲げる海外戦略の中でも重要な場所であり、まずここで成功を収めたい」と意気込む。「プレミアムをパッケージ化することは容易だが、ビールそのものの味だけでなく、グラスはきれいに洗えているか、ディスペンサーはどうか、一番おいしく飲める泡の比率になっているかなどまで考えられて初めてプレミアムになるものだと思う」とも。
営業時間は17時~翌4時。