香港島の金鐘(アドミラルティ)・セントフランシス・ストリートに7月上旬、京風の味をベースに刺し身、天ぷらから串焼きまで幅広いメニューで展開する日本料理店「水木(みずき)」がオープンした。
場所は、地下鉄MTR金鐘駅からパシフィックプレース3を抜け、金鐘から灣仔方向に広がるエリア。この近辺はクイーンズロードイーストの北に、星街(スターストリート)、月街(ムーンストリート)などの小道がいくつもあり、ギャラリーや隠れ家的ショップ、ブティックやレストランなどが並ぶ場所だ。
10人用、20人用と大人数を収容できる個室も含め席数は60席。日本から仕入れた食材を使い、本格的な日本料理を気取らない雰囲気で提供する。
ランチの目玉は1日10食限定の「日替わり弁当」(290香港ドル~)で、刺し身、天ぷら、すし、焼き魚などを塗りの箱に詰める。ほかに、銀だら定食(140香港ドル)やカツカレー定食(98香港ドル)なども用意。ディナーは「OMAKASE」を基本に、客の要望にあったメニュー構成を料理長自ら考える。一例として、前菜、刺し身からスタートし、はまぐりの蒸し物、A5鹿児島産和牛の串、うなぎの白焼き、バラチラシ、デザートまでをセットにした「スペシャルディナーセット」が2人前で880香港ドル。日本酒も40種類以上を並べるほか、毎月5本程度の一升瓶を用意する。
料理長の吉川淳二さんはもともと京都の日航ホテルで経験を積み、その後香港に渡った。香港の日航ホテルで働いた後、ほかの日本料理店を経て、同店の料理長になった。「オープン後も、すでに何回か来てくれているリピーターがいてうれしい。1人の方が月に2回くらい来てくれるような店になれれば」と吉川さん。
営業時間は、ランチ=12時~14時30分、ディナー=18時~23時。