香港で郊外を中心にスーパーマーケットを展開する「YATA」が1月20日、九龍側の旺角東駅に直結するショッピングモールMOCOに新店をグランドオープンし、それに合わせて北海道フェア「YATA×北海道 一番のグルメ集結」のオープニングセレモニーを開いた。この催事は北海道庁とJETROの協力を得て行われたもので、YATAのバイヤーが多くの北海道ブランドを訪ねて、30以上の北海道クオリティーブランドを集めた。2月8日までYATAの●湾、元朗YOHO、旺角MOKOの3店舗で展開している。
会場のデザインは北海道函館赤レンガ倉庫をモチーフにデザイン。4つの「一番」をテーマごとに分け、北海道の土産、北海道牧場工房、北海道のベスト、北海道場外市場を並べた。今回グランドオープンしたMOCOの店舗は5階に位置し、広さは1万8995スクエアフィート。日本産品の比率は6割を超え、「日本ドラッグ美容エリア」「日本人気土産エリア」を設け、老舗洋菓子メーカー「ヨックモック」なども取り扱う。
今回の目玉は、香港で初めて輸入許可が下りた北海道乳業のフレッシュ牛乳「北海道函館3.7牛乳」。これまでも北海道牛乳は不動の人気を誇ってきたが、賞味期限の長い常温保存パックのロングライフ牛乳のみに限られてきた。輸入の障壁が比較的に低い香港でも牛乳・乳製品は規制があるため、なかなか生乳の輸入にはたどり着かなかったが、厳密な検査とテストを受け、遂に香港政府から直送の許可が下りた。香港では1リットル48香港ドルと決して安い価格で販売しないものの、北海道のブランド力とフレッシュであることへの関心がどれだけ香港市民に受け入れられるかに注目が集まる。同時に北海道の自家牧場である高橋牧場と町村牧場の看板商品である飲むヨーグルトなども香港へ展開することが決まった。
香港だけでなく海外にはなかなか展開しない「スナッフルス」からは、フォークで切ると半熟オムレツのようにトロリとした食感を持ったスフレタイプのチーズケーキ「チーズオムレット」を販売する。ザクザク感を出したパートシュクレとまろやかで濃厚なクリームチーズなどの味わいが一つに溶け合っている雪解けをイメージしたという「富良野雪どけチーズケーキ」、「三方六」、「北の散歩道」など、香港で珍しいラインアップをそろえる。
会場には、北海道道内最大のコンビニ「セイコーマート」のプライベートプランド「セコマ」もコーナーが登場。日本名水百選に採用された「京極の名水」など、YATAでは一気に40種類ほどの商品を展開することになった。ほかにも、海鮮と農産品は北海道の代表的なものとして、北海道毛ガニ、ズワイガニ、北海道産トウモロコシ、ジャガイモなども販売する。
期間中、オルゴールを作るワークショップや牛乳からチーズを作るワークショップ、西山製麺のラーメンを作る実演と試食や札幌出身のアーティスト「忍弥」による津軽三味線パフォーマンスなども行った。一部の冷蔵冷凍商品を除き、31日までYATAのオンラインショップでも同フェアの商品を販売している。
各店舗の特設会場の開催時間は10時~22時。2月8日まで(MOKO中庭のみ20日まで)。
●湾=草かんむりに全