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香港・中環に「焼肉グレート」新店 焼き担当は全て店員、3秒焼きで希少部位を

全焼きサービスで高級赤身和牛を提供する「焼肉グレート」のおまかせメニュー

全焼きサービスで高級赤身和牛を提供する「焼肉グレート」のおまかせメニュー

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 上環で人気の日本焼き肉店「焼肉グレート」が3月1日、中環のポッティンガーストリートに新店「YAKINIKU GREAT SOHO」(1/F., Low Block, H Code, 45 Pottinger Street, Central, Hong Kong TEL 2758 8688)をグランドオープンした。

カウンター席が多めのスタイリッシュな店内

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 店内は、カウンター20席、テーブル16席のこぢんまりとしたもので、内装もシンプルに仕上げた。開放的なバルコニーも備える。

 新店舗を出すにあたり、津川勝治社長は「上環の店で、いくら3秒と言っても焼き過ぎて、特に僕らが推奨する和牛の赤身肉の持つみずみずしさ、しっとり感、そして赤身のおいしさが損なわれてしまうことをどうしても克服したかった」と店のコンセプトと背景を説明する。「しっかりと焼いて出してほしい、という希望があれば、それに沿って提供するが、厚切り肉と薄切り肉を交互に、一品焼き終わってからもう一品と、調理温度と時間がちょうど良くなるように提供する」という。「全焼きサービスをやる」と決めてからは、香港の社員に日本の研修を含め、香港でも研修、練習させて開店に臨んだ。

 昨今の香港市場は健康志向への期待も求められることから、肉はA5和牛の希少赤身の部位を提供する。「おまかせ」は3種で、5カットのOMAKASE “DELIGHT” 「上」(480香港ドル)、7カットのOMAKASE “PREMIUM” 「特上」(680香港ドル)、1日10食限定の「シャトーブリアン」に新鮮なウニを合わせた一皿も付くOMAKASE “KIWAMI” 「極」(880香港ドル)を設定した。「ミスジ」「シャクシ」「ダイサンカク」などの希少部位を提供する。脂肪が少ない赤身が中心だが、自家製の土佐酢と焼き肉のたれを合わせて食べると「より深い味わいを感じることができる」という。

 ほかにもアラカルトメニューを用意。「ミスジ」(328香港ドル、ハーフ164香港ドル)、「大三角」(268香港ドル、同134香港ドル)、「とうがらし」(198香港ドル、同99香港ドル)など16種類で、半分以上が赤身。加えて、アボカドとメロンのサラダ(88香港ドル)や白菜キムチ(78香港ドル)などの野菜類、トマトの冷麺(98香港ドル)やズワイガニの釜玉うどん(148香港ドル)などのメニューも並ぶ。

 現在、和牛は週2~3回、真空の状態で香港まで空輸して仕入れを行い、その場で切り出し、その場で焼くことにこだわる。赤身の焼き方と食べ方を研究する同店では、新たに開発した焼き肉の食べ方「木村焼2」も紹介。「木村焼2」は木村康洋料理長の名前から付けたもので、元々あった上環の木村焼きを進化させ、京都風すき焼きのように、砂糖をかけたサーロインをタレではなく割り下で焼き、スフレにした卵を漬けて食べるものと、熱々のだしで食べるもの。日本酒、ワインは和牛希少部位に合う各5種類のみをセレクトしている。

 営業時間は18時~23時。日曜定休。

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