焼き肉と懐石の組み合わせコースなど、さまざまな肉料理を展開する「肉料理 廣」が4月14日、香港・銅鑼湾駅からほど近い渣甸街(2/F, Jardine Center, 50 Jardine's Bazaar, Causeway Bay, Hong Kong TEL: 2882 9877)にグランドオープンした。
場所は、香港での焼き肉店の先駆けとなった「伊呂波」跡。近年、焼き肉店は、低価格帯のチェーン店をはじめ、おしゃれな店舗で希少部位などを提供する高級店などが日本から進出したり、香港のローカルオーナーが手掛けたりすることで選択肢が増えている。「以前は高級路線の焼き肉店というイメージで売っていたが、周りの状況も変わり、一度リセットしようと考えた」と、すし廣グループの吉田寛会長は話す。「当グループ内のレストランとすることで、刺し身なども新鮮なものを提供して懐石スタイルでも提供できるのが強み」と続ける。
黒と赤を基調としたモダンな印象の店内のメインエリアには4人掛けのテーブルが並ぶ。ロースターを備え約30人を収容できるが、ほかにも8人程度を収容できる個室と、ハイチェアスタイルで10人程度が座ることができるバーラウンジを備えているのが特徴。ここでの食事はバーメニューだけでなく、通常メニューからオーダーすることができ、ラウンジ内に網は備えていないが「和牛の焼き肉3枚とワイン1杯を飲みたい」という要望があれば応えることができるという。同空間はエリア内にパーティー用の焼き台を備えているため、プライベートパーティーのようなスタイルで利用することもできる。
和牛は飛騨牛をメインに使用。懐石スタイルと焼き肉のコラボを手頃な価格で楽しめるようにし、さまざまなスタイルに対応できることを望む香港人の嗜好に合わせたメニュー構成にした。コースは5種類。一番リーズナブルな焼き肉メインの「焼き肉コース」(420香港ドル)をはじめ、刺し身が付く「和食と焼き肉コース」(620香港ドル)など。「特選飛騨牛焼き肉コース」(1,080香港ドル)は、食前酒、刺し身盛り合わせ、紙鍋、箸休め、煮物・蒸し物、サラダ、焼き肉薄切り、厚切り飛騨牛に食事は羽釜の米、パン、稲庭うどん、冷麺などから選ぶことができる。
同店は和牛以外も扱い、アラカルトで注文するアメリカやオーストラリア牛「カルビ(塩・たれ)」(90香港ドル)、「リブロース(同)」(80ドル)もあれば、一枚ずつすしのようにオーダーでき、「ロース」「ざぶとん」(以上50香港ドル)、「みすじ」「とうがらし」(以上60香港ドル)、上ひれ、サーロイン、リブロース芯(以上80香港ドル)などをお好みで数枚楽しむ方法もある。希少部位は一枚ずつの注文はできないが、リブロースの芯の「天使のロース」(120香港ドル)、シャトーブリアン(薄切り=180香港ドル、厚切り=360香港ドル)なども用意する。
ドリンクには日本のワインも採用。日本の柔らかく脂も多い肉質には、ややフルーティーなデリケートなワインを合わせたるなどして、山梨や宮崎などの日本産ワインを楽しめる機会を提供する。
営業時間は、ランチ=12時~15時、ディナー=18時30分~23時30分。