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紅ハムに新公園 第1期完成、高層マンション群のオアシス的役割目指す

新しく解放された紅ハム都市公園(Hung Hom Urban Park)

新しく解放された紅ハム都市公園(Hung Hom Urban Park)

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 紅●(北)渡輪碼頭(Hung Hom 〈North〉Ferry Pier)正面に建設中だった紅●都市公園(Hung Hom Urban Park)の第1期が完成し、2月2日、康樂及文化事務署(LCSD)が開放した。退役した消防車を展示するほか、フィットネスジムにあるような健康器具を設置し、天然芝の広場を設けるなどして、高層マンション群の中のオアシス的な役割を担うことを目指す。

退役した消防車も設置

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 香港政府は2023年12月、堅尼地城(Kennedy Town)から炮台山(Fortress Hill)までの間、全長9キロのプロムナードを完成させたが、これはビクトリアハーバー全体を整備する事業の一環。紅●都市公園の整備も、その中の一つに当たる。

 2018年に公園の整備計画が持ち上がり、建設に当たり市民による公開諮問を実施。約70件の意見が集まった。その結果、文化、観光、教育、経済に貢献するだけでなく、市民が楽しく継続的に利用してもらうようにするため「五感に訴えるような公園を目指した」という。

 整備された公園周辺の紅●や黄埔(Whampoa)は、1980年代に住宅開発などのために埋めたてられ、その結果、日本人も多く住むエリアの一つとして発展した。フェリーターミナル、バスターミナルとタクシー乗り場は1991年に作られ、現在、香港嘉里酒店(Kerry Hotel Hong Kong)が立っている場所は小さな湾状になっており、当時はそこはまだ海で、船舶が往来していた。

 公園の計画が策定された後、バスターミナルとタクシー乗り場として使われていた場所と、遅くとも2025年には再整備が完了する海岸沿いのプロムナードの合計面積は1万4,300平方メートル。そのうち紅●都市公園の広さは8840平方メートルに達する。

 今回オープンしたのは第1期の2200平方メートル分で、最大の目玉は退役した消防車の展示だ。昼間は消防車のサイドパネルをオープンにして、消防車内部に備え付けられている耐火服やホースなどの装備品がどのように収納されているのかを知ることができるようにするほか、ポンプなどを操作するスイッチ類などを見ることができるようにして、子どもだけでなく大人にとっても興味深い展示にした。

 このほか、天然芝のエリア、健康器具を置くコーナー、ベンチの上に大きな屋根があり直射日光を防いで雨宿りができるようにしたパビリオン、水飲み場を作った。

 今年半ばまでの完工を目指す第2期は、自転車で遊べる大型エリアを造成する。それ以外でも、各種NGOが活動するためのエリアも設ける予定。華信街(Wa Shun Street)を挟んだ反対側の土地も公園として開発する計画があり、全てが完成すれば、これまであまり活気がなかった紅●のフェリーターミナル周辺全体に好影響を与えると予想される。

 ●=石へんに勘。

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