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香港最大の遊歩道完成 堅尼地城~炮台山間9キロがつながる

香港島の海岸線の遊歩道がつながった。銅鑼湾~灣仔付近の様子

香港島の海岸線の遊歩道がつながった。銅鑼湾~灣仔付近の様子

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 ビクトリア・ハーバーを一望できる香港最大の遊歩道の灣仔から銅鑼湾エリア付近の「水上スポーツ・レクリエーション区(水上運動及康樂主題區)」が12月21日に完成し、堅尼地城と炮台山の遊歩道約9キロがつながった。

MTR社が寄贈した東鉄線の車両も常時展示

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 灣仔のウオータースポーツ・レクリエーション分区(第4期)は、2020年から2022年にかけてインクリメンタル方式で、コンセプトに従って最初の3つのフェーズに合わせて順次オープンしてきた。今回全体がフルオープンとなり、香港島北側の遊歩道はさらに長くなった。

 同区画はワンチャイの鴻興道に位置する。ビクトリア・ハーバーの北側に面し、西側は灣仔フェリー埠頭、東側はロイヤル香港ヨットクラブの向かいにあるハーバーフロントスペース「ハーバーチル」に隣接している。地区全体の面積は約1.7ヘクタールに及ぶ。 行き方は灣仔フェリー乗り場から鴻興路沿い、またはMTRエキシビションセンター駅A2出口から徒歩約5分。銅鑼湾(コーズウェイベイ)駅のC出口から堅拿道西の歩道橋を通って徒歩約9分でアクセスできる。エリア内は24時間開放しており、ペットの同伴も可能だ。

 香港地下鉄MTR社から寄贈された2両の引退したイーストレールライン(東鉄線)の中期改修車両(別名「フライヘッド」車両)が、今回の第4期地区に展示された。車両は当時の面影を残していて車両内に入ることもできる。ワークショップや展示会、アクティビティーなどを開催するための多目的ルームも設けた。階段状の列車プラットフォーム、展望デッキ、円形の多目的広場、人工芝、遮光施設、光る小道なども設置し、水上や陸上でのアクティビティーも備え、市民や観光客はさまざまな角度からビクトリア・ハーバーの眺めを楽しむことができる。最初はクリスマスの装飾を施し、華やかな雰囲気に包まれている。展示されている列車は10時から22時まで開放する。

 同香港島北部のプロムナードのほか、九龍側でも茶果嶺海濱公園、翠屏海濱、長沙灣海濱花園などの複数のハーバーフロント・プロジェクトが完成し、ビクトリア・ハーバー両岸のプロムナードの総延長は約27キロに延びた。九龍側でも21日、大角咀(タイコック・ツイ)付近に全長140メートルの土瓜灣海濱、全長85メートル大角咀海輝道海濱の2つのプロムナードも開放した。どちらも以前は排水サービス局の施設だった場所で、既存の排水施設の一部のエリアを公共スペースに拡張し、ウオーターフロントへのアクセスを改善することで、市民が楽しめるウオーターフロント環境を提供しようと計画したもの。

 香港政府發展局は今後もハーバーフロント委員会と協力し、2028年までに34キロのプロムナードを完成させることを目標に、「特徴的で楽しい特徴を持つハーバーフロント空間を創造していく」としている。

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