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香港の金像奨、「毒舌弁護人」作品賞に 是枝和裕監督がプレゼンター務める

「第42回香港電影金像奨(Hong Kong Film Award)」の作品賞を受賞した、「毒舌弁護人~正義への戦い~」(邦題)

「第42回香港電影金像奨(Hong Kong Film Award)」の作品賞を受賞した、「毒舌弁護人~正義への戦い~」(邦題)

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 香港のアカデミー賞に当たる「第42回香港電影金像奨(Hong Kong Film Award)」が4月14日に開催され、作品賞は香港映画歴代興行収入1位を記録した呉●倫(ジャック・ン)監督の「毒舌大状/A Guilty Conscience」(邦題「毒舌弁護人~正義への戦い~」)が受賞した。

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 金像奨より前に開催されていた「香港国際映画祭(HKIFF)」「香港国際フィルマート」同様、金像奨もかつての通り、多くの進行はコロナ禍前の状況に戻った。

 金像奨では過去にも日本人が数多くノミネートされ受賞してきたが、今年は甄子丹(ドニ―・イェン)さんが主演した映画「天龍八部之喬峰傳(Sakra)」(同「シャクラ」)で最優秀アクション振付賞に谷垣健治さんがノミネートされた。受賞は逃したものの香港映画界に欠かすことのできない存在である。

 最優秀作品賞にノミネートされたのは、受賞した「毒舌弁護人」のほか、「白日之下(In Broad Daylight)」(同「白日の下」)、「年少日記(Time Still Turns The Pages)」、「命案(Mad Fate)」(同「マッド・フェイト」)、「金手指(The Goldfinger)」の5作品だった。

 映画祭で最も重要な作品賞のプレゼンターを務めたのが是枝裕和監督。3月に香港で開催された第17回アジア・フィルム・アワード(AFA)で是枝監督は「怪物」で最優秀監督賞を受賞したばかり。2016年の金像奨の作品賞は「十年(10 Years)」が受賞したが、是枝監督は日本版の「十年」の製作総指揮を務めるなど香港とは縁が深い。

 受賞した「毒舌弁護人」は2023年の旧正月映画として公開された。法廷を舞台にしたヒューマンドラマであり、コメディー映画でもあるが、香港社会を今の香港人に刺さる形で巧みに表現している。一気に歴代興行収入1位に上り詰めた。あいさつで呉監督は「俳優、スタッフらが一丸となって映画を作り上げたと感じており、それは賞を取るより重要なこと」と、同作関係者に感謝を述べた。

 主演男優賞は、金手指で劉徳華(アンディ・ラウ)さんと18年ぶりに共演したことでも話題になった梁朝偉(トニー・レオン)さんが受賞。史上最多の6度目の戴冠となった。当日はドイツに滞在中でオンライン参加という、コロナ禍以前では行われなかった形で参加し受賞を喜んだ。主演女優賞に輝いたのは余香凝(ジェニファー・ユー)さんで、16部門でノミネートされた「白日の下」に出演し、養護施設での虐待事件を調査する女性ジャーナリストを演じきった。

 最優秀監督賞は「マッド・フェイト」の鄭保瑞さん、助演男優賞は「白日の下」の姜大衛(デヴィッド・チャン)さん、助演女優賞は同じく「白日の下」の梁雍●(レイチェル・リョン)さん、最優秀新人賞は「但願人長久(Fly Me To The Moon)」の謝咏欣(ヨーヨー・ツェ)さんが、それぞれ受賞した。

 ●=火へんに韋、●=女へんに亭

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