香港・銅鑼湾SOGO地下2階(B2F,555 Hennessy Road, Causeway Bay, Hong Kong)に9月16日、アップルパイの店「RAPL(ラプル)」がオープンした。運営はチーズタルトのBAKE社で、同店は日本からの直営として運営し、BAKEと同じ場所を改装して新店として開いた。チーズタルトは香港人が好む洋菓子の一つだが、チーズタルトは一定の役割を終え、移り変わりの早い香港を飽きさせないようにと、新しいブランド展開で臨む。同社は日本のブランド名「RINGO」と英語でリンゴを意味する「APPLE」を掛け合わせて作った「RAPL(ラプル)」を、海外展開用のブランド名として採用している。
同店はもともと北海道の洋菓子店「きのとや」の流れをくみ、「きのとや」で長年愛されてきた「アップルパイ」がその基礎にあるという。しかしBAKE社は、酸味を感じさせないようにするため、カススタードクリームを使うアイデアで、日本でも人気のアップルパイの座を獲得した。北海道バターで作った生地に、店内でカスタードを充填(じゅうてん)し、焼き上げて販売する。北海道の工場から直送し、毎日焼きたてを提供する。通常のアップルパイには1000層もあるパイもあるというが、同社のアップルパイのパイ生地は144層。層を少なくすることで、配合や温度の調節は難しくなるが、食感なども変わるという。サクサクとした食感を出すために、まずはリンゴを入れて焼き、その後にカスタードを入れて再び焼き上げる。2度焼きすることで、なめらかなカスタードがたっぷり入ったアップルパイに仕上がるという。
リンゴ栽培時、有袋リンゴではなく、無袋リンゴで、かつ葉を摘み取っていない「葉とらずリンゴ」を採用している。全て青森県産のものを使い、アップルパイのリンゴは約2センチ四方でしっかりとした大きさがあり、ゴロゴロと入っている。
香港店のみ限定としてソフトクリームも展開する。「お菓子は全ての年代に届く可能性があるプロダクト。こんな時だからこそ、おいしいものを食べて幸せを感じる一瞬を持ってほしい」と中国エリアを統括する姜さん。価格は、単品の場合1個42香港ドル、1箱売りは4個入りで160香港ドル。1日の売り上げ個数1500~2000個を目指す。営業時間は10時~22時(金曜~日曜・祝日は22時30分まで)。