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香港政府、大音量競争合戦の規制に着手 公園での音楽や踊りと金銭受け取りを禁止へ

旺角から排除され、屯門公園で大音量で騒ぐパフォーマー。

旺角から排除され、屯門公園で大音量で騒ぐパフォーマー。

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 康楽及文化事務署(LCSD)は「遊楽場規例」について、許可を得ていないパフォーマーや大道芸人が投げ銭を受け取ることを禁止した。これは公園で発生している騒音問題の対処の一環で、違反すれば14日間の禁固刑と2,000香港ドル~1万香港ドルの罰則が適用される予定だ。

 現在、香港内にある公園の一部では騒音問題が起こっている。香港では2000年8月から旺角(Mong Kok)の西洋菜南街(Sai Yeung Choi Street South)での歩行者天国となり、歌を歌ったり、踊ったり、マジックショーを見せたりするなど、一般市民を中心に思い思いにパフォーマンスを披露する通りとなっていた。しかし騒音問題が発生し2018年8月で歩行者天国は廃止されたが、行き場を失った人たちは公園やほかの所に場所を見つけ活動を継続。現在の各公園での騒音問題は、その流れの延長と呼べる面もある。

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 屯門(Tuen Mun)にある「屯門公園(Tuen Mun Park)」、沙田(Sha Tin)の「城門河(Shing Mun River)」、土瓜湾(To Kwa Wan)の「海心公園(Hoi Sham Park)」などが知られている。例えば、屯門公園は、屯門中心部にあるにもかかわらず面積が12.5ヘクタールもある巨大公園で、巨大な人工池、ローラースケート場など充実して施設を誇る。2000年に始まったパフォーマンスの影響から池の周りでは歌を歌う人、社交ダンスなどをする人たちが多く、それが歩行者天国の閉鎖などでさらに加速した。

 この公園でパフォーマンスをする人は「大媽」と呼ばれる40代以上の女性が多い。大体14時から18時まで歌うが、各自が競って歌うためスピーカーボリュームが大きくなり、公園近くにあるビルの20階で最大で80デシベルを記録するなど、憩いの場として公園を訪れた人たちにとっては大きな騒音問題となった。80デシベルは直近での救急車のサイレンの音や、パチンコ店内の音に相当する。2019年1月には951件もの苦情がLCSDに寄せられるほどだった。

 加えて、一部の女性は露出が高めの服で歌を歌うが、そこに年を重ねた香港人男性がやってきて投げ銭の代わりに利是袋にお金を入れて配る習慣がいつしかできた。受け取った女性は男性と密着しながら歌う、男性は別な日にまたやって来て利是袋を女性に配り、お金をもらうのが目的の女性が増え、騒音が悪化するなど、公序良俗的な問題にも発展。逃亡犯条例改正案でのデモでは「光復香港」という言葉が叫ばれていたが、それが騒音反対とリンクし「光復屯門」を掲げるデモ行進が行われるなど、深刻な社会問題化していた。

 香港政府はまず一定のサイズを超えたスピーカーの使用を禁止し、公園が指定するエリア以外でのパフォーマンスを禁じた。認められた場合でも10デシベルを超えてはならず、第3者を派遣して音量を監視。LCSDの職員は騒音がひどい場合は公園から当事者が出て行ってもらえる権限が与えられる。

 LCSDはスピードが大事とし、条例修正案を先に政府に批准してもらい、できるだけ早期に発効させたい考え。実際の法制化のために5月の立法会に提出し、審議してもらう方法を採用する方針だ。

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