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香港政府、ワンストップの特設サイト開設 美術館、図書館のコンテンツなどデジタルで公開

コンテンツのデジタル公開をはじめた香港。図書館に直接行かなくても電子書籍のレンタルが可能

コンテンツのデジタル公開をはじめた香港。図書館に直接行かなくても電子書籍のレンタルが可能

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 新型肺炎の第2次流行にさらされる中、香港政府康楽及文化事務署(LCSD)は不急不要な外出を控え、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離を置くこと)を呼び掛けると同時に、自宅待機中の香港市民の生活を豊かにすることを目的に4月6日、同事務署サイト内にワンストップのリソースセンターを開設した。

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 オンライン・リソースセンターは康楽及文化事務署(LCSD)管轄下の施設が開催する展示などをオンラインで閲覧できるようにしたほか、レジャーアクティビティーに自宅から参加できる仕組みなどを提供する。スポーツ、博物館・美術館、舞台芸術、図書館など6つのカテゴリーが設け、今回新たに制作したコンテンツを提供する傍ら、今まであったコンテンツを1カ所にまとめてリンクを貼ることでアクセスしやすくしている。

 スポーツカテゴリーで提供するコンテンツには香港を代表するスポーツ選手が応援メッセージを呼び掛けるビデオのほか、香港教育大学の学生などが自宅でできる簡単エクササイズを紹介するビデオ、香港政府が市民の健康のために日常的に運動することを呼び掛ける2000年に立ち上げたキャンペーンサイトへのリンクなどが貼られている。

 主要公園と動物コレクションのカテゴリーでは香港動植物公園で見られる動物を哺乳類、鳥類、は虫類に分け、その生態を紹介するページへ飛び詳細を学ぶことができる。

 現在閉館中の香港藝術館(HKMoA)と香港文化博物館は 世界中の文化遺産をオンラインで紹介する「Google Arts & Culture」とのコラボレーションで所蔵作品をデジタルで閲覧できるようにした。舞台芸術のカテゴリーでは香港フィルハーモニー管弦楽団や香港シンフォニエッタの過去のコンサート映像などをアップロードしているほか、広東語でのタップダンスレッスンのビデオなども公開している。

 加えて、香港の公立図書館は電子書籍の閲覧を可能としており、登録を済ませている人は香港IDまたは図書館番号でログインして電子書籍を閲覧できるようにしている。現在の状況に合わせて、「ウイルスとの戦い」「健康的な暮らし」などのテーマに分類された書籍を紹介している。

  康楽及文化事務署(LCSD)は今後、随時内容を充実させていくとしている。

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