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香港藝術館、4年の工事終え再オープン 英テートとの特別展など開催

新館を備え再オープンした「香港藝術館(HKMoA)」

新館を備え再オープンした「香港藝術館(HKMoA)」

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 1962年に香港初の公共美術館としてオープンした「香港藝術館(HKMoA)」(10 Salisbury Road Tsim Sha Tsui, Kowloon, Hong Kong)が2015年の8月より4年に及んだ拡張・改装工事を終え、11月30日に再オープンした。

イギリスのテートと共催の展示では壁一面にデイヴィッド・ホックニーの作品が

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 以前と同じ尖沙咀のプロムナード沿いに新しい別館を添えて再オープンした同館。40%増の広さとなる1万平方フィートの展示スペースへと拡大したほか、ギャラリー数も以前の7から12へと増えた。1万7000点に上る所有コレクションは新石器時代に遡る中国の工芸品から、アンティーク、香港のアート作品までと多岐にわたる。現在、同館の歴史を学べる展示「Ordinary to Extraordinary: Stories of the Museum」を含め11の展示を同時開催中だ。

 「Ordinary to Extraordinary: Stories of the Museum」では同館のコレクションを成す4つの柱、中国のアンティーク、中国の絵画と書画、中国の貿易品、現代と香港のアートからキュレーションした展示で、作品と共にその逸話を紹介することで、57年に及ぶ香港芸術館の歴史とエピソードが学べる展示となっている。

 注目の展示はイギリスのテートと共催の特別展「A Sense of Place: from Turner to Hockney」。同展は香港藝術館とテートによる初めてのコラボレーションで、テートが誇るターナーからホックニーまでイギリスの風景美術作品76点を公開。18世紀に活躍したイギリスを代表するロマン主義の画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの作品や明るい色彩が特徴の現代芸術家、デイヴィッド・ホックニーの作品などで17世紀からイギリス風景美術がどのように発展し、ヨーロッパの芸術にどのような影響を与えてきたかを紹介する。同時に、香港のアーティストがこれら展示作品に対して応答した作品を展示する他、同館のコレクションから風景美術作品をピックアップし紹介し、ユニークな展示を展開する。入場料は、大人=30香港ドル、学生・高齢者=15香港ドル。3月4日まで。

 世界的に知られるアーティストで中国の現代美術の父としても知られる?冠中の生誕100周年を記念した展示「From Dung Basket to Dining Cart: 100th Anniversary of the Birth of Wu Guanzhong」では作品100点を2回に分けて紹介する。アーティスト本人や家族から寄贈された作品やプライベートコレクションを含め?冠中の代表作を同氏の名前を冠したギャラリーで公開中。1回目の今回は2月11日まで、2回目は2月14日~5月6日に開催する。

 開館時間=10時~18時(土・日・祝=~19時)、木曜日休館(ただし祝日の場合は開館)。入館料無料。

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