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香港経済新聞編集部が選ぶ2019年の十大ニュース

各国の国際ニュースにも連日香港民主化デモのニュースが

各国の国際ニュースにも連日香港民主化デモのニュースが

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 今年の十大ニュースは、言うまでもなく逃亡犯条例改正案に端を発した一連の出来事。6月の100万人のデモ行進発生以降、香港のニュースどころかほとんどのトピックはこれに尽き、関連するといっても過言ではない。

 1、逃亡犯条例改正案に端を発した一連の出来事。経済にも影響が(2019年6月9日~)

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 香港人カップルが台湾に行き、彼氏が彼女を殺害後、香港に戻ったため台湾当局が彼氏の身柄を要求したことに始まり。余波は、あらゆる方面に及び、社会の分断どころか家族・友人関係の分断まで引き起こしている。香港経済において観光は大きな比重を占めており観光客の減少は、それに関連する小売り、運輸、宿泊関係の企業に大きなダメージを与えている。収束の見込みは立っておらず香港経済の先行きも心配される。

 2、区議会選挙、民主派が圧勝(11月24日)

 逃亡犯条例に端を発し、デモ側が政府に要求した5大要求のうち逃亡犯条例撤回だけが実現した中で残り4つが受け入れられない状況の中で行われた選挙。事実上の住民投票という形になり民主派が388議席と約85%を占める圧勝で、香港市民が政府に大きな不満を持っている事が鮮明になった。ただし得票率で見ると民主派と建制派の割合は6:4と従来通りの比率であり、小選挙区ならでは死票が多いという特性が民主派の地滑り的な勝利を生んだという背景もある。

 3、日系の大型資本、香港でオープン相次ぐ(7月以降)

 デモにより小売環境が厳しいと言われる中、ディスカウントストア「ドン・キホーテ」の東南アジア向けの業態「Don Don Donki」が尖沙咀(Tsim Sha Tsui)と?湾(Tsuen Wan)に、スシローが佐敦(Jordan)、牛丼のすき家が旺角(Mong Kok)に続々とオープンした。ほかにも天丼の金子半之助も葵芳(Kwai Fong)に開店したほか、ドラッグストアのマツモトキヨシも香港に法人を作っている。日系企業にとって香港市場は依然として魅力的なマーケットと言う見方が強い。

 4、キャセイパシフィック航空が香港エクスプレスを買収(3月27日)

 香港のフラッグシップキャリアであるキャセイパシフィック航空が格安航空会社の香港エクスプレスを49億3,000万香港ドルで買収した。香港エクスプレスは、日本を中心に路線数を増やしていたが約27億円の負債を抱えていて経営難に陥っていた。香港航空も経営難に陥っていることも何度もニュースになった。デモの影響で香港への観光客がさらに減少しているため、航空業界はキャセイを含め全体的に厳しい経営環境下に置かれている。

 5、ザ・エクセルシオールが営業終了(3月31日)

 コングロマリット「怡和控股(Jardine Matheson Holdings)」の子会社で、マンダリン・オリエンタルなどを運営する「文華東方国際(Mandarin Oriental International)」のグループホテルである「怡東酒店(The Excelsior)」が約45年の歴史を閉じた。銅鑼湾(Causeway Bay)にある4つ星ホテルは、スポーツバーや九龍半島を一望できるバーなどで人気を集めていた。跡地にはオフィスビルが建設される予定。

 6、飲茶で有名な「蓮香樓」が休業するも「蓮香茶室」として再開(3月1日)

 数少ないワゴン式で飲茶が楽しめる中環(Central)にある飲茶の老舗「蓮香楼(Lin Heung Tea House)」。賃貸契約の関係で2019年2月いっぱいで閉店する予定になっていたが、従業員が店を運営するライセンスを取得し「蓮香茶室」として3月1日に再出発した。営業時間などが変更になったが事実上の継続営業となり、観光客を中心に喜びの声が上がった。

 7、MTRが初の列車同士が衝突する事故(3月18日)

 香港鉄路(MTR)は深夜3時ごろ?湾線の中環(Central)と金鐘(Admiralty)の間で、新信号システムの試験をしている中で、2つの車両が衝突する事故を起こした。これまで、MTRは遅延やシステム障害といった事例はあったが車両同士の事故は初めて。試験走行だったため乗客が乗っていないことは幸いだったが、18日当日と翌19日は運休になり、香港市民の生活に大きな影響を与えた。

 8、K11 Museaがオープン(8月26日)

 香港最大手のデベロッパーの一つ「新世界発展(New World Development)」が尖沙咀(Tsim Sha Tsui)に建設していた大型施設「Victoria Dockside」。その中核施設である大型ショッピングモールの「K11 Musea」がオープン。これは同じく尖沙咀にある「K11購物芸術館(K11 Art Mall)」の発展系といえるプロジェクトで、規模は5万平方フィート。小売店、芸術エリア、ダイニング、エンターテインメント施設から構成され、その中には香港初の店もある。

 9、粉嶺でバスが事故。6人が死亡(12月18日)

 16時ごろ粉嶺公路を上水(Sheung Shui)方向に走っていた九龍巴士(KMB)の978番は松柏?(Tsung Pak Long)付近で左側のガードレースに接触し、その後の右カーブのところで右に曲がらずに道路脇にあった大木の接触。2階建部分の左半分が、ほとんどが削られるように破壊されるほどの衝撃で6人が死亡し39人が負傷した。運転手はKMBに入って18年のベテランで事故前日は休みで健康状態も良かった。

 10、許志安と黄心類のキス写真が流出し大騒動に(4月16日)

 歌手・俳優の許志安(アンディ・ホイ)さんと女優の黄心類(ジャクリーン・ウォン)さんがタクシーの後部座席でキスをした映像が流出し、ゴシップ好きな香港が騒然となった。アンディ・ホイさんは有名女優・歌手の鄭秀文(サミー・チェン)さんの旦那であり、ジャクリーン・ウォンには馬國明(ケネス・マ)さんという有名俳優の恋人がいる。そしてジャクリーンとサミーは友人という間柄。不倫ドラマを地でいく形となりグーグルの年間検索ランキングでも2位に輝くほどの衝撃度だった。

も過言ではない。