香港・中環のオフィスビルに銀座「鮨いわ」-炭火肉料理店も併設

「旬」の素材を使い、昔ながらの仕事を施して作る江戸前ずし

「旬」の素材を使い、昔ながらの仕事を施して作る江戸前ずし

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 ミシュランの1つ星を4年連続で獲得した江戸前ずしの銀座「鮨いわ」が9月20日、中環の駅近くの「亜州太平洋中心」(8Wyndham Street,Central)29階に「銀座いわ」としてオープンした。

VIP対応は万全でメーンフロアを通らずに個室への移動ができる29階の入り口

 同店はオフィスビルの最上階に位置し、エレベーターで29階で降りると、そこからまた間接照明付きの階段で上へとつながっていく造りになっている。

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 カウンターにはネタケースを置かず、ゆったりと来店客と職人が対話できるように仕上げた。一本つながりの16席を配置した長いすしカウンターとVIPルーム8席を用意し、照明や障子など細かい部分にまで気を配った。

 全体の監修を務める岩央泰総料理長(38)は、今回初めて海外の店をプロデュースし、当面は日本と香港を行き来しながら自身もつけ場に立つ。素材選びにも自ら赴き、築地から仕入れた魚に仕事を施す。お好みで提供するコースは1,800香港ドル~。

 岩さんの、寡黙な人柄でゆったりとした口調がカウンターに「日本らしさ」を漂わせている。香港では「日本からの」というブランド力に人気が集まるため、当面は日本から直送の食材を使うが、岩さん自身は「地のもので、どこまでに仕立て上げられるか」という考えも将来的にはあるという。

 今回のオープンは、すし職人養成スクールである「東京すしアカデミー」の新たな事業モデルとして、海外に日本の食文化を伝えるため、人気カテゴリーの「すし」に関して「鮨いわ」の全面協力の下で組まれたプロジェクトだ。同校卒業生もスタッフに加わる。

 同じフロアに56席を用意する「炭火肉料理 銀座いわ」も併設。日本を代表する食材である「和牛」を広めることを目的とし、炭火と鉄板焼きで懐石料理を提供する。ただし海外での懐石料理という観点から、フレンチのコースのようにメーンとして肉料理を提供するなど、懐石料理を強弱のストーリーがあるコースに仕上げた。香港で初の取り扱いになる「尾崎牛」は月に22頭しか取れないという希少な宮崎の国産黒毛和牛。「尾崎牛はマーブル状のサシが美しいが、食べるとさっぱりとするところが不思議。それだけ手間をかけて育てられている」と同フロアの料理長の吉田篤史さん。コースは990香港ドル~。

 現在ソフトオープン中。営業時間は、ランチ=12時~15時、ディナー=18時30分~23時。

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