香港に日本人経営のスシロール店-ファストフードとして勝負

ショーケースに並ぶスシロールは今後も新メニューを追加予定

ショーケースに並ぶスシロールは今後も新メニューを追加予定

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 香港・中環にそびえるオフィスビル「ザ・センター」の隣、Queens Road(皇后大道)とDes Voeux Road(徳輔道)を結ぶ飲食店が集まる小道である機利文新街(30 Gilmans Bazaar Central)に7月8日、日本人経営のスシロール店「sugo」がオープンした。

シンプルでありながらもポップな店の外観

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 白を基調とした清潔感ある店内に指し色として若葉色を使い、洗練されたコンパクトな店舗は機利文新街の中でも異彩を放つ。約300スクエアフィートにショーケースと調理場を置き、ウオークインでも食べられるように席を6席用意したコンパクトな造りだ。店名の「sugo」は、「Sushi to Go」を省略したもの。

 メニューは、カニカマとアボカド、キュウリ、卵で仕上げた「CALI」(20香港ドル)やスパイスの利いたソフトシェルクラブが入った「SPY-DA」(26香港ドル)など全13種類。ランチタイムはすしロールが2本とみそ汁がセットになったセットメニューを3種類の値段で提供する。

 スシロールはオーストラリアをはじめ、アメリカ、シンガポールなどでも親しまれ、日本ののり巻きがスシロールと名前を変えて、世界中で受け入れられている成功事例の一つ。オーナーの一人、有馬雅人さん(36)は、オーストラリア育ちの日本人。オーストラリアに25年住んだ後、日本に一度戻り、香港に来たのが2年前のこと。同店の出店準備期間は約4カ月、実際に場所を決めてからは8週間でのスピード出店となった。

 「オーストラリアで500店舗近くもあるファストフードとしてのスシロールがなぜ香港にはないのかと思った」と出店の経緯を語る有馬さん。「現在は中環の駐在員がお客さんの中心だが、今後はより香港ローカルの人も受け入れられるように挑戦していく」と意気込んでいる。

 これまでスシロールに挑戦しようとした人がいても、香港では保健所の基準でショーケースなどの温度設定を低くするように指導されるため、10度以下の低い温度ではシャリが冷たくなって固くなってしまうという問題があった。そのため、同店では作り置きはあまりせずに、時間によってはオーダーが入ってから作るなどの対応もしている。またパーティー用のケータリングにも対応する。

 今後オフィス街を中心に5店舗程度の出店を計画している。

 営業時間は、月曜~金曜=11時~21時、土曜・日曜=12時~20時。

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