香港政府の康樂及文化事務署とフレンチ・メイ・アーツ・フェスティバル共催の特別展示「Meet Mona Lisa & Portraying the Renaissance(モナ・リザと出合い、ルネサンスの描写)」が現在、香港文化博物館で開催されている。
同展は、レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作「モナ・リザ」を中心とし、没入型展示コーナー「モナ・リザとの出合い」と実物展示コーナー「ルネサンスの描写」の2つの主要セクションで構成する特別展で、来場者はルネサンス芸術への理解を深めることができる。5月にさまざまなフランス関連のイベントを束ねる「フレンチメイ」のハイライトイベントとして、香港ジョッキークラブ慈善信託基金が冠スポンサーを務め、展示は香港文化博物館1階の特別展示室3、4、5を使って展開する。
没入型エリア「モナ・リザとの出合い」はルーヴル美術館とグラン・パレ・イムメルシフが共同制作した体験コーナーで、フランスのクリエーティブチームが香港のために特別に制作したもの。同セクションは6つの章から成り、モナ・リザ本人のモノローグによる語りを含め、VRやAI技術を駆使して来館者に直接語りかける演出もある。肖像画と風景画を融合したパノラマ映像、レオナルドの技法を紹介するインタラクティブ装置、ゲームやフォトブースなどを備え、作品誕生から500年の歩みを体感できる。
「ルネサンスの描写」は、国立ルネサンス美術館、アンブロジアーナ美術館、フランス国立美術連合-グラン・パレ、ルーヴル美術館のカルコグラフィー工房が香港向けに企画したもので、ルネサンスの芸術作品を展示している。多数の展示品は香港で初公開となるもので、レオナルド・ダ・ヴィンチによる4点の直筆原稿も含まれており、作品を間近で鑑賞することができる。絵画、版画、彫刻、装飾美術、日用品などを通じて、ルネサンス的人文主義が生活の隅々に浸透していた様子を体感できる工夫を凝らした。フランスとイタリアのアート作品に加え、香港文化博物館の所蔵品から3点をお展示するほか、中国本土の芸術家・徐雷さんによる、ルネサンスの美学を反映した絵画も併せて展示している。
香港文化博物館のロビーには、高さ5メートルに及ぶアニメーション装置を設置し、香港のネオン要素と古典的な芸術のシンボルを融合させ、「香港版モナ・リザ」を創り出した。期間中、来館者がモナ・リザとルネサンス期の芸術について深く理解できるよう、一連の特別講演、映画上映、ガイドツアー、触覚体験ワークショップなども行う。
フレンチメイ理事会の共同会長であるパンジー・ホー(何超瓊)さんは「香港とフランスの文化交流の架け橋となることに引き続き尽力する。家族、学生、アート愛好家、そして世界中から訪れる皆さまを歓迎し、フランス文化遺産の最も象徴的な宝の一つを堪能してほしい。文化を全ての人に身近なものにすると同時に、東洋と西洋が交わる国際文化交流の拠点としての香港の独自の地位を際立たせることがフレンチメイの活動の目的」と話す。
開館時間は10時~18時。入館無料。7月27日まで。