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香港、政府指定ホテルでの強制隔離 最新のプロセスとは

ランドマークマンダリンホテルも隔離ホテルとして登録された

ランドマークマンダリンホテルも隔離ホテルとして登録された

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 香港政府は12月22日から、中国本土、マカオ、台湾以外の地域から入境する人が香港に入境する際、政府指定のホテルでの強制隔離を行うが、その詳細が明らかなった。空港でのチェックインから政府指定ホテルでの強制検疫と19日目の検査までの過程を紹介する。

 15日現在、香港の累計感染者数は7722人、死亡者は123人、回復者6345人。新規感染者は98人となっている。

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 まず、政府が指定した36のホテルで14日間分の予約を事前にしなければならない。料金は、尖沙咀の華美達酒店(Ramada Hong Kong Grand)などの1泊400香港ドルから、香港置地文華東方酒店(The Landmark Mandarin Oriental Hong Kong)の5万1150香港ドルまで幅広い。指定ホテルの80%は1泊1,000香港ドル以下、13%は1泊500香港ドル以下としているが、仮に800香港ドルのホテルに2週間とすると1万1,200香港ドルかかることになる。政府指定が始まる以前、最安値は400ドルを切っていたホテルもあるが、政府指定ホテル制度によって1泊あたりの相場が下がったとは言い切れない。

 既に政府が満たした防疫の条件を満たすことができたホテルがあれば、12月18日から政府指定ホテルでの強制隔離が可能となる。その場合は香港国際空港到着が午後の場合は、検査結果待ちの待機場所として利用されている青衣(Tsing Yi)の華逸酒店(Rambler Garden Hotel)に1日滞在し、翌日、検査結果が陰性であれば政府隔離ホテルに政府が用意したバスで移動する。

 公式スタート前日の12月21日に到着する人は、フライトの遅延などで21日に到着できないなどした場合、政府指定ホテルでの強制検疫開始が22日に始まる可能性を考慮して、21日到着でも政府指定のホテルの予約をしなければ搭乗を拒否される。

 22日からの流れは、チェックインの際、同じく14日間の政府指定ホテルで予約を済ませているかどうかを確認される。11月13日から任意のホテルでの強制隔離を実施しているが、その時から乗客はチェックイン時に14日間のホテル予約の確認を求められており、ここに変更はない。提示できなければ基本的に搭乗は拒否される。

 香港到着後、亜洲国際博覧館(Asia World-Expo)や香港国際空港の第1ターミナルの税関近く、または格安航空会社(LCC)が基本的に利用するターミナル内で、検疫アプリのインストール、検疫のフォームや携帯電話番号の確認などの諸手続きと、実際に感染しているかどうかの検査が行われてきた。

 これからは第1ターミナルの搭乗口20番~30番台のミドルコンコースで諸手続きと、感染しているかどうかの検査を行う。検査はこれまで唾液だったが、12月15日から細い棒を使った鼻咽頭ぬぐい液式に変更された。その後、パスポートチェックを受け、荷物を受け取った後、到着ホールで待機。その後、予約したホテルに向かう専用バスで移動する。バスの待ち時間は香港に到着した時間にもよるが、場合によっては長時間待ち続ける可能性もある。バスも1回乗客を運ぶことに消毒する。

 政府指定ホテルでの滞在は、これまでのホテルでの強制検疫や自宅での強制検疫とほぼ同じだ。ただ11月13日より、差し入れなどはホテルの職員に渡すのみで、部屋を訪れて手渡しすることはできなくなっている。強制検疫11日目に衛生署が2回目の検疫キットをホテル部屋に届ける人を派遣する。翌12日目に同じく衛生署が検査キットの回収に来る。結果が陰性であれば14日目に政府指定ホテルでの強制隔離が終了となる。

 ただし、検疫プロセスはまだ終わっていない。チェックアウト前に衛生署から人が再び派遣されて3回目の検査キットが渡され、19日目に再び検査を自宅で行う。その検体を政府が指定した場所に持ち込まなければならない。陰性の通知がショートメッセージで来るが、そこで陰性となれば晴れて「強制検疫」が終了となる。この3回のテストの間に陽性反応が出れば、すぐ政府が対応して入院となる。

 新型コロナウイルスが拡大してから、香港政府は検疫のプロセスや検査場所などを何度も細かく変えており、状況に応じて柔軟性を持たせることで感染拡大を抑え込もうとしている。今回紹介した方法も変更になる可能性がある。