「SAKImoto Bakery Hong Kong(高級食パン専門店 嵜本」が12月22日、尖沙咀のハーバーシティ(Shop 3208, L3, Gateway Arcade, Harbour City, Tsim Sha Tsui)にオープンする。
日本では出店が続く高級食パン専門店だが、香港では「嵜本」が初の常設専門店となる。同店の食パンは、「麦の香り、自然な甘み、歯切れやのど越しの滑らかさを追求したもの」といい、創業者の嵜本将光さんがアレルギーのある自身の娘に食べさせるために作った「卵・牛乳不使用」の食パンが起源。
2017年のオープン以来、国内外に20店舗以上(直営・FC含む)を展開している。卵や牛乳を使わなくても、「風味豊かなコクがあるヘルシーさを目指した」という食パンは、一般の食パンと比較して1.4倍の生地量があるという。設備、食材、製造工程など、全て日本の伝統的な製法を踏襲した。「しっとり感が持続する湯種(ゆだね)製法を採用し、小麦の優しい香りとほのかな甘さが楽しめること」が特徴で、パンの中に水分を保持することで、「ふっくらとしながらモチモチとした食感」を目指している。呼び方も「Shokupan」と、そのままの日本の音を大切にする。
当初は1斤サイズを扱い1日500本の販売を目指す。食パンの隅に「嵜」の焼き印を押す。卵・乳不使用・トランス脂肪酸フリーの「極美“ナチュラル”食パン」(1斤45香港ドル)、卵不使用で北海道牛乳を使い、生クリームにバターと蜂蜜を加えた「極生“ミルクバター”食パン」(同50香港ドル)は18時間の低温発酵で仕上げたもの。厚みは4枚切りに相当する1枚28ミリスタイルで、個包装でも販売する。近い将来、2斤サイズも販売を予定。
店内はイートインとショップを併設する。イートインスペースで提供する食パンジャムセットは、木製のトレーに盛り、トーストをそのままか選ぶことができる。トーストした食パンにはジャムかバターを添えることを勧める。パンの種類は2種類で、「極美“ナチュラル”食パン」(24香港ドル)と「極生”ミルクバター”食パン」(26香港ドル)で、トーストしたパンには格子状の切れ目を入れて提供する。ジャム3種類(香港ドル)や北海道やフランスのバター(各15香港ドル)を追加してオーダーする。
テークアウトはイートインと同価格の食パン2種類にジャム2種(15香港ドル)、2種のジャム+バター(25香港ドル)などから選び、すぐに食べやすい紙に包んで提供する。
ほかにも、ごくたまミルクバターを一口サイズに刻み、砂糖をつけてトーストした「ハニーラスク」や、15種類のジャム類も販売。オープン当初は全て日本の味を踏襲するが、将来的には旬の食材やローカルならではのジャムなども計画する。
1斤食パンの予約は朝9時から整理券を配布し、できあがり時間になると店頭で引き換えることができる。状況に応じて予約可能数を調整するため、予約数に制限がある場合もある。
先行する台湾店と同様、香港店をビジネスモデルの店舗と位置付け、アメリカ、カナダ、東南アジアなどへの進出も検討中だという。
営業時間は9時~21時。