香港一賑(にぎ)わう繁華街・旺角(モンコク)エリアの中心部から少し離れた所に10月上旬、深夜まで営業するデザート店「He She Eat」(Shop 4, G/F, Ngai Hing Mansion, 22 Pak Po St, Mong Kok)がグランドオープンした。
「男女問わず誰もが食べられるデザート 」という意味を込めながらリズム感を取り入れた店名「He She Eat」。同店では、「チョコ」「スフレ」「コーヒー」「エッグ&ミルキー」「パンナコッタ」「ペイストリー」と7つのカテゴリに分けた28種類のデザートを提供する。「庶民的な食堂が多いモンコクだからこそ、おしゃれな店を作りたかった」とパティシエの林晋偉さんは語る。
ジョエル・ロブションやオット・エ・メッツォ ボンバナなど、ミシュラン3つ星レストランで修業を重ねた30代の若きパティシエ林さん。「ソースはもちろん、アイスクリームやトッピングなども全て手作り」と説明し、「ファインダイニングレストランに負けないデザート屋さんをやっていきたい」と抱負を語る。
また、メニューには、男性と女性におすすめのデザートがそれぞれ「唇」と「ひげ」マークで表示されている。女性にとりわけ人気の「Sakura strawberry panna cotta」(52香港ドル)は、日本産の桜エキスで作ったクリーミーなパンナコッタに、サクサクの卵白クッキーとイチゴ味のアイスクリーム、新鮮なイチゴをのせた、4つの食感が楽しめる一品。「簡単そうに見える卵白のクッキーだが、32回も試行錯誤をした末に生まれたもの」と林さん。男性にはほろ苦いチョコレートの味が楽しめる「Deluxe Dark chocolate Mousse」(69香港ドル)がおすすめだという。チョコレートで作ったムースとアイスクリーム、滑らかなクリームという組み合わせは甘党でない人も味わうことができるように意識した。ほかにもアボカドとヨーグルトで作ったスムージーやハーブ、ハーブにイチゴシャーベットを加え、斬新ながらもデザート感覚で楽しめるドリンクも数多く用意している。
営業時間は14時~翌1時。