尖沙咀K11MUSEAに3月6日、香港初の「レゴランド・ディスカバリー・センター香港」が開業した。運営は日本同様、マーリン・エンターテイメント社で、東京・大阪にあるタイプと同じ屋内型のレゴランドで展開する。3歳~10歳の子どもを持つファミリー層を対象に、2~3時間の体験型教育施設として展開。レゴをテーマにした10のプレーエリアから成る。大人は、17歳以下の子どもを同伴しての入場が必須。
エントランスを入って最初のコーナー「ミニランド」は、香港で愛されている建物やランドマークをレゴで再現しているミニチュアサイズのジオラマ。150万個以上のレゴブロックを使い、46人のレゴビルダー、9人のレゴデザイナー、4人の技術者が7150時間をかけて製作したという。区画ごとに中環から金鐘にかけた高層ビル群、スターフェリー周辺のハーバー、ピークトラム、旧九龍広東鉄道時計台、廟街など、香港を代表する観光スポットをミニチュアで作った。テンプル・ストリートなどの観光名所や、灣仔の歴史建造物「藍屋(ブルー・ハウス)」、香港で最初に建てられた公営住宅「美荷樓(メイホーハウス)」など、香港の文化遺産を象徴するものも含まれている。4分に1回、場内が暗くなり、イルミネーション輝く香港の夜を再現するほか、壁には花火を映し出すなどの演出を行う。子どもが展示の下をくぐれるようなトンネルも設け、透明の筒状のエリアでブロックの中から景色を見ることも可能。
乗り物系のアトラクションは2つを用意した。「キングダムクエスト」は戦車型の乗り物で、次々と展開するシーンで、骸骨やモンスターが現れたらレーザーガンで戦うゲーム。もう一つは「マリーンアプレンティス」で、ペダルをこいで、クルクル空高く舞い上がりながら魔法の世界を探しに行く設定の乗り物で、乗車対象は身長90センチ以上。90センチ~120センチの子どもには大人の付き添いが必要となる。
ほかに人気があるのは、クルマを自由に作ることができるレゴブロックがたくさんあるコーナー。ホイールゾーンで作った車はコースを走らせて競争ができる「ビルド&テスト」、専用のメガネを着用し、風や雨、雷や雪などを4次元の感覚で短編シネマを楽しむことができる「4Dスタジオ」などを用意した。レゴ教室も定期的に開き、常駐するレゴ職人が子どもたちを指導する。香港は地震がないが、地震についてレゴブロックを使ったプログラムを設定し、理解を深めるためのコーナーも用意するなど、教育的要素にも力を入れた。
1日券は240香港ドル(大人・子ども同料金)、平日のみ使える年間パスは799香港ドル、祝祭日も含めどの日も使える年間パスは1,099香港ドル。3歳以下の子どもは3人まで無料。新型コロナ肺炎措置により時間帯ごとの人数を制限しているため、予約を推奨する。