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香港政府、2022年の祝日発表 恒例の「攻略法」など話題にならず

2022年の香港公休日

2022年の香港公休日

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 香港政府は5月28日、2022年の公休日を発表した。例年政府発表後、多くの市民がSNS上で情報を拡散し合う注目の「香港公休日」だが、今年は新型コロナ肺炎拡大の影響を受け、休暇についての前向きなイメージを持てない人も多いようで、昨年同様、静かな発表となった。

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 一昨年まで香港で祝日の発表は、「何日有給消化をすれば、連続何連休を取得できるか」についての関心に集中してきた。これは香港市民が常に休暇には海外旅行をしようという意欲が高いことが理由にある。

 旧正月、クリスマス、釈迦(しゃか)誕生の日やイースターが公休日になるなど国際都市ならでは特色があり、2022年の日曜以外の追加公休日は昨年同様、全17日を予定している。香港では日曜が公休日と指定されおり、多くの企業で土曜・日曜の週休2日制や土曜午後休を採用している。土曜に当たる祝日には例年通り振り替え休日は設定していない。「クリスマスは12月25日当日が日曜に当たるため、翌々日の12月27日を振替休日に設定した」とスポークスマンは話す。

 旧正月は2月1日の農暦年初一で始まり3日までで、火曜~木曜。土曜・日曜が休日の場合、旧正月前日の1月31日と旧正月4日目の2月4日に休暇を取得すれば、週末と合わせて9連休を取得できる。

 香港市場では、10月ごろの海外旅行解禁を見込んでいるが、新型コロナ肺炎による渡航規制が緩和されたとしても、欧米に向けた長距離旅行が回復するには数年単位のスパンが必要になると予想されている。予断は許さないものの、2~3日の有休を取得すれば5連休になるパターンなどで、新型コロナ肺炎の状況が落ち着き、日本を含めたアジア圏の近距離旅行が検討できるようになることを望む市民も多い。

 4月5日の清明節は4日に1日有給を取得すると、ここも4連休になる。5月8日の仏誕節と9月の中秋節は日曜が祭日のため、月曜が振替休日になり、休みを取らずに3連休となり、3日以上の連休は計8回となる。

 イースターとクリスマスという、従来長めの休暇で消費意欲も高まる時期については、イースターは4日有給を使えば8連休、クリスマスは3日有給を使えば10連休となる点も注目だ。桜の見頃は全国的に開花が早かった今年でみれば、東北の見頃の時期にぶつかるため、この2年、日本に渡航できなかった香港人たちの「桜を見たい」という希望が、2022年はかなうことが期待される。クリスマスから年末の休みには最近は増えてきつつあるスキーやスノーボードをはじめとしたウインタースポーツを楽しむ人が長期滞在をする期待も高まる。クリスマス期間は、2022年は12月28日~30日の3日間に取得すると翌2023年1月初旬と合わせて10日間の連休を取ることも可能性としては考えられる。

 公休日は以下の通り。毎週日曜を基本とし、1月1日(正月元日)、2月1日(旧正月元日=農暦年初一)、同2日(旧正月2日=農暦年初二)、同3日(旧正月4日=農暦年初四)、4月5日(清明節)、同15日(キリスト受難日=耶●受難節)、同16日(キリスト受難日翌日=耶●受難節翌日)、同18日(イースターマンデー=復活節星期一)、5月2日(メーデー翌日=勞動節翌日)、5月9日(仏誕節翌日=佛誕翌日)、6月3日(端午節)、7月1日(特区成立記念日=香港特別行政區成立紀念日)、9月12日(中秋節翌日)、10月1日(国慶節=國慶日)、10月4日(重陽節)、12月26日(クリスマス翌日ボクシングデー=聖誕節翌日)、同27日(クリスマス翌々日=聖誕節後第二個周日)。

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