食べる

香港の和食「Tokio Joe」がリニューアル 50~60年代の日本をテーマにメニュー変更も

50年~60年代の東京での流行りを骨董品などでも再現

50年~60年代の東京での流行りを骨董品などでも再現

  • 17

  •  

 香港で最初に「おまかせ」を提供した店ともいわれ、25年以上続く中環・蘭桂坊の「Tokio Joe」 (16 Lan Kwai Fong, Central, Hong Kong. Tel: 2525 1889)が5月6日、リニューアルオープンした。

店内の様子

[広告]

 1950年代からアメリカの暗黒街で名をはせたマフィア組織シカゴ・アウトフィットに属したギャングスター「トーキョー・ジョー(Tokyo Joe)」とも呼ばれたケン・エトーにインスパイアされたという同店は、1950年代から60年代の日本をテーマに据えた。当時の日本、ギャンブル、ギャングなどを思い浮かべ、秘密の酒場のような雰囲気を醸し出そうとしたという。ダークウッド、ブラウン、ブロンズの色合い、レトロな骨董(こっとう)品を置く。年代もののパチンコ台、1960年代のスピーカーやレコード、年代物の酒グラスなどで昔ながらの日本料理店をほうふつとさせる一方、店内BGMには主に50~60年代に東京で人気を博したブルースやジャズのアーティストたちの西洋音楽を取り入れるなどして、東洋と西洋両方を表現する。

 エントランス付近に設けた新しいバーカウンターでは今後、テーブルを待っている間、お酒を賭けてゲームをすることができるようにするという。

 おまかせは前菜・刺し身、焼き物、蒸し物、すし、わん物から成る松(1,200香港ドル)と竹(800香港ドル)のコースがあり、シェフが季節に応じて料理を決める。おまかせコースの席がすしバーの両側に拡張し、5人のおまかせシェフが担当する。

 アラカルトメニューの「ハイライト」は、ウニとイクラが入った「LKFロール」で、蒸したロブスターと中トロをトッピングした巻きずし。えびの天ぷらとアボカド、スパイシーマヨネーズで作る「ダイナマイトロール」、ハマチのたたきと玉ネギ、ハラペーニョで作る「スパイシーハマチロール」など、同店には巻物8種類もある。ほかにもJニュージーランド産のラム肉をグリルし、わさびじょうゆで味付けした「Joe's New.Lamb Fumi」や、西京みそ、卵黄、みりん、砂糖で24時間マリネした後、マヨネーズをかけて焼き上げた「シーバスのグリル」などのメニューもそろえる。

 週末のセットメニュー(529香港ドル)はマグロのサラダ、すし6貫、エビと魚の天ぷら、シーバスのグリル、佐賀牛稲庭うどん、抹茶のアイスクリームのセットとし、カキのグリル、サーモンの天ぷら、白身魚など前菜をセットにしたプレートか和牛たたきのどちらかを選び、純米吟醸「伯楽星」のグラス1杯もサービスする。

 ドリンク類は日本酒の扱いが一番多いのが特徴で、「獺祭」「楯野川」の純米大吟醸はハウス酒として1本だけでなくカラフェ(ミリリットル)も用意した。ほかにも久保田万寿、日本政府専用機で提供する梵・日本の翼、賀茂鶴特選ゴールドなど、プレミアム酒をボトルで用意する。

 営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分(土曜・日曜は12時~15時)、ディナー=17時~22時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース