香港政府は6月26日、入境時の政府指定ホテルでの強制隔離に関して隔離期間が短縮されるには、抗体を持っている証明が必要となることを発表し、その検査を受ける医療機関のリストを公表した。抗体検査が求められているのはB組とA1、A2、B、Dを除く国が属する「C組(Group C)」と台湾で、香港内にある20カ所の政府指定の医療機関で検査を受けなければならない。
香港は29日現在、累計感染者数が1万1,922人、死亡者は211人、新規感染者は輸入症例が1人だ。一方、ワクチン接種者については、1回目が221万2375人(32.5%)、2回目も終えた人は145万6502人(21.4%)となっている。
強制隔離期間を短縮するには、(1)ワクチンの接種が完了し14日が経過していること(接収完了とは、ワクチンによって1~3回と接種回数が分かれる)、(2)香港国際空港でのPCR検査が陰性である、(3)香港政府指定医療機関での血清による抗体検査の保有証明(3カ月以内のもの)だ。
政策は6月30日から実施され、香港を離れる前に医療機関を訪れて陽性証明書を入手し、香港に戻ってくるときにそれを提示しなければならない。
証明書には次の6つの条件が必要となる。(1)スパイクタンパク質に対するIgG抗体または全抗体、もしくは中和抗体検査の実施、(2)政府指定による医療機関での検査、(3)有効期間は検体収集日を起点として3カ月、(4)ラボラトリーグループA(香港政府による実験所HOKLASの認可計画の中で高度な検査が可能)は、検証済の抗体検査プラットフォームを使う、(5)ラボラトリーグループB(政府から認証を受けているがAほど高いレベルの検査はできない)は、医院管理局(HA)を含む指定されたプラットホームを使う、(6)結果は紙または政府システムによる電子データで提供される。
ラボラトリーグループAは、嘉諾撒醫院(Canossa Hospital)、香港(CH)病理檢驗中心(Chan & Hou Medical Laboratories)、健康化驗中心(Diagnostix Medical Centre)、港怡醫院臨床病理學(Gleneagles Hospital Hong Kong Clinical Laboratory)、香港港安醫院抜●灣(Hong Kong Adventist Hospital -Tsuen Wan)、香港港安醫院抜司徒拔道(Hong Kong Adventist Hospital - Stubbs Road)、金域檢驗(香港)(KingMed Diagnostics (Hong Kong))、栢立醫學化驗室(PathLab Medical Laboratories)、栢立醫學化驗室(PathLab Medical Laboratories)、卓健醫療服務(Quality Healthcare Medical Services)の9機関が指定された。
ラボラトリーグループBは、駿嶺生物科技有限公司(Carelink Bioscience)、香港浸信會醫院 -生化病理學(Hong Kong Baptist Hospital -Chemical Pathology)、香港體檢及醫學診斷中心(Hong Kong Health Check & Medical Diagnostic Centre)、香港分子病理檢驗中心(HKMPDC / Hong Kong Molecular Pathology Diagnostic Centre)、香港養和醫院臨床病理部(Hong Kong Sanatorium & dHospital Clinical Pathology Division)、安球醫學化驗所(ONCO Medical Laboratory)、寶血醫院(明愛)(Precious Blood Hospital(Caritas))、Prenetics、仁安醫院病理部(Union Hospital Pathology Department)、基督教聯合那打素醫學診斷服務 - 病理化驗部(UCN Diagnostic Services ? Pathology Laboratory)、雅士能基因科技(Xcelom)の11機関だ。
料金は300~1,050香港ドルと幅広く、病院によっては検査料に診療費が追加されるところがある。検査から陽性証明書を受け取るには4時間~1週間とさまざまなので、検査を受ける前に医療機関への問い合わせが推奨される。
非香港居民の抗体検査などの詳細は後日、公表するという。
●=草かんむりに全。