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香港・上環に北欧カフェ「Hjem」 スローライフのための空間提供

テーブルや椅子も低めのものも設置し、会話がしやすいようにした

テーブルや椅子も低めのものも設置し、会話がしやすいようにした

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 香港・上環の荷李活道に7月12日、北欧風カフェ「Hjem」(161 Hollywood Road, Tai Ping Shan, Hong Kong TEL 2362 9193)がオープンした。ノルウェー語で「家」を意味する「Hjem」は、都会の喧騒(けんそう)から逃れたい人たち達に向けて用意した広々としたスペースで、「バランスの取れたライフスタイルを取り戻し、時間を取り戻してほしい」と開いた。カフェだけでなく、ワークショップなどにも利用できる。

メインフードとして掲げる「スモーブロー」

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 ノルウェーで育ったCommon Abodeの創業者の一人、Elin Fu(エリン・フー)さんは「Hjemは、どこにいても故郷を身近に感じることができる場所にしたい。自分が子どものころに北欧料理を食べて育った時のような安心感を、お客さまと共有したいと思った」とオープンの理由を話す。「味覚を刺激することで特定の記憶を呼び起こし、新しい体験のきっかけにしたい」と続ける。

 優しい色味の茶色と白を基調とし、トウを使った椅子などを店を囲むように配置し、話がしやすい低めのテーブルとソファ、仕事にも使える高さあるテーブルなども組み合わせて置き、36席を用意した。
FINDなどでも活躍したフィンランド出身のJaakkoSorsa(ヤーッコ・ソルサ)シェフがメニューを監修し、シンプルに「ファーム・トゥ・テーブル」をテーマに考えたメニューは、ヘルシーで親しみやすい北欧の人気料理が並んでいる。

 メインのフードとして、デンマーク語で「スモー」はバターを意味し、「ブロー」はパンを意味する「スモーブロー」(トッピングが山盛りになったオープンフェイスのサンドイッチ)を7種類用意した。エビのスモーブロー「北極蝦三文治」(128香港ドル)は、オーガニックのゆで卵、ノルウェー産イクラ、ディルマヨネーズで仕上げる。野菜が好きな人に向けては、アスパラガスのスモーブロー「蘆筍三文治」(128香港ドル)を用意したが、これはベビーほうれん草、赤大根、ヘーゼルナッツオイルで仕上げている。全日共通して同じメニューを提供するが、例えば朝はブラックコーヒーを15香港ドル追加で、昼はフライドポテトかスープを30香港ドル追加でコンボにするなど、セットメニューとしても提供する。

 サイドメニューは全て48香港ドルで、酢であえたキュウリとディルのフレッシュサラダやサワークリームとマヨネーズであえたビーツとリンゴのピクルスのサラダなどを用意する。北欧の伝統的な肉料理である「自家製のポークとビーフのミートボール」(118香港ドル)などもメニューに並べるが、マッシュポテトを添え、ヘーゼルナッツオイルをかけている。デリでは、チーズや北欧の魚介類の薫製なども販売する。

 同店のコーヒーブレンドは世界中から取り寄せている。コーヒーをベースにしたシグネチャードリンクは、シナモンの香りが漂う「ハニーミルクゴールデンラテ」(45香港ドル)や「レモン&ラズベリーポッセアフォガート」(60香港ドル)など、北欧料理の味をベースに地元の食材を使って作ったもの。現在リカーライセンスを取得中だが、ほかにもウオッカをベースにしたカクテルで、シナモンを使った甘い香りが特徴の「シナモン・バン・エスプレッソ・マティーニ」(98香港ドル)は、自家製コーヒー・リキュール、ビターズを使い、カルダモン・ポッドで仕上げている。「ストロベリー&ルバーブ・コスモ」(98香港ドル)は、ウオッカをシェイクしたカクテルで、フレッシュライムジュース、ストロベリーシュラブなどを使って仕上げる。

 営業時間は8時~21時。

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