暮らす・働く

香港は初の「カウントダウンコンサート」で新年迎える 「M+」の壁面に日本語も

カウントダウンのコンサート会場

カウントダウンのコンサート会場

  • 29

  •  

 香港政府観光局は12月31日のカウントダウンイベントとして昨年11月にオープンしたばかりの「M+」美術館のLED大壁面と、西九龍の特設会場を使ったカウントダウンイベントを行い、2022年の幕開けを祝った。

M+の壁面には新年のあいさつが

[広告]

 カウントダウンコンサートは22時に西九龍文化地区の屋外特設会場でスタート。会場には事前の応募で67倍の倍率を勝ち取った1500組3000人が招待され、3部構成のイベントとして、香港で盛り上がるアートシーンを世界に向けて発信した。

 コンサートは、鄭欣宜(Joyce Cheng)さん江海迦(AGA)さん、許廷鏗さん、馮允謙 さん、李幸倪(Gin Lee)さん、そしてMIRRORなどの若手人気スターやグループなどの出演者が登場。広東語を中心とした楽曲と進行が続いた。MIRRORは地上波ViuTVが生み出した12人のアイドルグループだが、MIRRORの登場タイミングでは、会場が大きな盛り上がりの声に沸いた。中でもメインとして活躍した姜濤さんのソロに続き、カウントダウンの前には、香港を代表するオーケストラ「香港フィルハーモニー管弦楽団」の演奏よるヨハン・シュトラウス1世のラデツキー行進曲が終わるとともにステージでは60秒からのカウントダウンを展開。新年の幕開けはオーケストラによる演奏が香港の夜空に響いた。

 一方ビクトリアハーバー沿いには多くの人が集まり、アジア最大級のビジュアルカルチャー美術館「M+」の壁面にもともと設置されている高さ65.8メートル、幅110メートルの巨大LEDスクリーンに、地元香港の才能あふれるデジタルアーティストが制作した、香港の街やカルチャーを表現したビジュアルストーリーが一挙に上映された。会場のカウントダウンにあわせ、2021年の最後の1分となる23時59分になると、香港の街並みを背景にしたカウントダウンの時計に変わり、時計がちょうど0時になると同時に、「2022」の数字が表示された。その後世界各国の言葉による新年の挨拶がスクリーンに映し出され、日本語でも「明けましておめでとうございます」と表示されるなど、世界に向けて新年を祝った。

 光のショー「シンフォニーオブライツ」は、通常よりパワーアップし、花火とレーザー光線を夜空に放ったが、同イベントは香港政府観光局の公式ウェブサイト、YouTubeチャンネル、Facebookページのほか、CCTVニュース、新華社通信、CNN、BBCニュース、ロイター、AP通信など100以上のメディアを通じて香港、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、日本、シンガポール、マレーシアなどの地域で放送され、世界中の24億人以上がともに祝うことができる環境を提供した。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース