日本航空香港支店は11月21日、香港国際空港で、香港日本人小学校を対象に空港見学会を実施した。参加したのは同小5年生の児童47人。
世界から高い評価を受ける香港国際空港は、2012年度には貨物取扱量が世界一となった。香港の発展を支える一つといえる物流。そのステージであり大きな役割を持つ空港の説明に児童たちも真剣に耳を傾け、講師を務める職員からの質問にも積極的に答えていた。
簡単には見学することができないJALを含む36社と提携する機内食工場(LSG Sky Chef)見学もプログラムに含まれ、衛生保持用の帽子や上着を着用し、貯蔵庫や調理場、洗い場などの工場内を見学。パン工場ではパンの香りに包まれ、冷凍室ではマイナス20℃を体感し、機内食が作られる過程を五感で体験した。
その後は整備ハンガー(格納庫)で、ボーイング777機を前に整備士らが飛行機整備について説明。質疑応答では、マニアックな飛行機の質問をする児童にスタッフが驚く場面も。「将来は整備士になりたいと思った」と言う児童は、普段は見ることができない工場見学に満足した様子を見せた。
最も盛り上がったのは折り紙飛行機教室。折り紙ヒコーキ協会の認定指導員資格を持つ客室乗務員の手島さんによる説明に児童らは真剣なまなざしで聞き入った。JALオリジナルの紙ヒコーキキットを使い、滞空時間世界記録を作った実績を持つ「スカイキング」という紙飛行機を作る内容。スタッフに優しく声を掛けられながら児童たちは一生懸命に取り組み、終盤には各自が作った紙飛行機を飛ばして滞在時間を競い合った。ハンガー(格納庫)の広々としたスペースの中で力いっぱいに紙飛行機を飛ばし、それを追いかけ終始笑顔が絶えることがなかった。最後に記念撮影を行い見学会は終了。
「海外在住の小学生は飛行機に搭乗する機会も多いため、このような見学会を通して飛行機や航空業界を好きになってもらえたら」と広報・宣伝担当の村田さん。
次回は12月3日、香港日本人小学校大埔校の児童84人が参加を予定する。